緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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2017/07/13(木) 22:55:23.11 ID:BU9z89DK0
 「あむっ」 
  
  
 ご飯が智絵里の口内に入ると彼女は口を閉じて、Pは箸を引き抜く。 
  
  
 口内に残ったご飯はよく咀嚼して細かくし、それからごくりと飲み込んだ。 
  
  
 「……何だか、こうして食べるのって新鮮ですね」 
  
  
 「まぁ、そう滅多にやるものじゃないからな」 
  
  
 「思えば、バレンタイン以来ですね。あの時は、私からプロデューサーさんにでしたけど」 
  
  
 そう言われてか、Pは約半年前の出来事を思い出す。 
  
  
 智絵里の家に赴いて、そこで溶かしてあったチョコを口移しで飲まされた事を。 
  
  
 あれは口から口、今は箸を使って口にではあるが、食べさせるという意味合いでは同じ様なものである。 
  
  
 「あぁ、そんな事もあったな。まだ数ヵ月前の事だけども、大分昔の出来事にも思えるよ」 
  
  
 「ふふっ、プロデューサーさんさえ良ければ、またやります? 口移し」 
  
  
  
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