二宮飛鳥「美波さんにボクの歌が歌えるわけがない」
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4:名無しNIPPER
2017/07/14(金) 08:54:28.50 ID:jKZID4Vr0
事務所のだだっ広い廊下に飛鳥のブーツの音が響く。

軽い運動は脳をほどよく活性化させるものであるが、それが明確な正解にたどり着けるとは限らず。

こうモヤモヤしたときは趣味である漫画に筆が乗るタイミングだ。

言い表しようのない感情こそ、表現のエネルギー。

なにより、かつては一人遊びであったものだが、今はセカイを見せ合える人がいる。

「その魔翌力に濁りはないか? 我が同胞よ」

大人びたような、それでいてどこか幼さを残す声。

飛鳥は顔を上げ、網膜に映るその姿を見て表情が綻ぶ。

「ああ……蘭子。ここでキミに会うのは天命、運命と言っていい」


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