アナスタシア「流しソ連」 神崎蘭子「そうめんだよ」
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12:名無しNIPPER[saga]
2017/08/04(金) 23:31:38.53 ID:XpzauLuto

 「戻りましたー」

可愛らしい声と共に事務所のドアが開くと同時。
素早くリモコンを掬い上げたアーニャは目にも留まらぬ速度で設定を27℃へ戻します。
すぐに千川ちひろさんと目が合って、二人は素敵な笑みを向け合いました。

 「お父様なら、もっと上手にやりますよ」

 「…………ダー」

不思議な会話を交わすと、アーニャはにこにこ笑顔を浮かべ直します。
聞こえないフリを貫くプロデューサーの向かいで、蘭子は首を傾げていました。
ほっぺたにクリームがついていました。

 「流しそうめん、したいですね」

 「うん、いいんじゃないかな。場所と材料を準備しないとね」

 「場所なら在るではないか」
 (なら大丈夫ですね)

 「えっ?」

 「魍魎共の塒――サバトもさぞ沸き上がろう」
 (事務所! ここならみんなも参加できるよねっ!)

プロデューサーが周りを見渡しました。
並んだデスクには書類が敷き詰められています。これでもかと。
それ以外の場所はといえば、アイドル達によって持ち込まれた品々が山を成し。


思わず天を仰いだ彼は、ふと周子の事を思い出しました。


 「折角なら空中庭園で開こうか、蘭子ちゃん」



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