223: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 22:12:59.38 ID:WGfcJS2B0
 (; ∋ )「……別に照れなくてもいいだrウンドルフッ!!!?」 
  
 (,,#゚Д゚)「ファルロ、ヴェールヌイ!!」 
  
 どうしても俺をありがちな人情キャラにしたいらしい筋肉モリモリマッチョマンのみぞおちに肘を叩き込む。崩れ落ちた巨躯を脇の方に蹴り転がして、俺は怒りが治まらぬまま少し大きな声で二人を呼んだ。 
224: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 22:32:25.64 ID:WGfcJS2B0
 未だ床に寝そべりウンウン唸るOstrichを足先で蹴って起きるよう促す。刺すような視線が下から見上げてきたが勤めて無視していると、やがて微かな呻き声を残して190cmオーバーの巨体が再び屹立した。 
  
 ( ゚∋゚)「……後で覚えてろ」 
  
 (,,゚Д゚)「五秒で忘れることにするよ………江風、時雨、ヴェールヌイ!」 
225: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 22:56:35.03 ID:WGfcJS2B0
 (,,#゚Д゚)「そろそろ本番行くぞ!Ostrich、裏側の入り口から本舎裏手に回り込め!」 
  
 ( ゚∋゚)「……了解した。 
  
 Guys, Let's go!!」 
226: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 23:16:20.81 ID:WGfcJS2B0
 ( ̄⊥ ̄)「戦況が絶望的だった頃は、娯楽品やら嗜好品が殆ど市場に出回らなかったのはあんたらも知ってるだろ? 
  
 ロシアじゃ酒の類いの流通量がその時の名残で今でもまだまだ少なくてね。 
  
 マシにはなったけど値段が高くて、例え軍人でもおいそれと買えるもんじゃないんだ」 
227: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 23:46:54.76 ID:WGfcJS2B0
  
 《CNNからニュースをお伝えします。 
  
 東欧連合軍総司令部はドイツ領内における大規模な反攻作戦を計画していますが、それを実現するための戦力が足りない状況を解決するための方策は未だに見いだせていない模様です》 
  
228: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/09/06(水) 23:48:59.01 ID:WGfcJS2B0
 三連休の小手調べといったところで本日ここまで。明日お昼より更新再開します 
229:名無しNIPPER[sage]
2017/09/07(木) 00:42:21.08 ID:jklL8q1A0
 おつおつ 
 国柄というか呪縛というか、危機的状況だからこそぶれないのだろうかw 
 それとマッスルサイドの方も気になるなw 
230: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 12:12:28.04 ID:y5a/8HOy0
  
  
  
  
  
231: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 12:32:54.39 ID:y5a/8HOy0
 「ロシア陸軍のジノヴィ=グルージズェ大尉です!“海軍”の援護に参りました!!」 
  
 我が輩の元まで駆け寄ってきた男は、ほとんどロシア訛りがない流暢な英語でそう名乗った。白いものが何本か混じった立派な口髭を震わせて、響き渡る砲火の音に飲まれぬようにと懸命に声を張り上げている。 
  
 「リクマ=スギウラ准将でお間違いありませんか!?これより、指揮下に入ります!!!」 
232: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 13:17:17.84 ID:y5a/8HOy0
 港湾部の戦況は、まさに一進一退となっていた。我が輩たちが押し込むこともあれば、深海棲艦共に押し返されることもある。攻防の逆転はそれぞれが攻勢限界に達するごとに定期的に訪れ、結果として我が輩たちは敵の浸透を一歩も許さず、また此方もほんの1cmすら浸透することができぬままでいる。 
  
 そして今は、周期的に言えば我が輩たちが攻勢に出る手番だ。 
  
 「邪魔!!」 
233: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/07(木) 13:48:13.07 ID:y5a/8HOy0
 「………日本の艦娘はレベルが違うと聞いていましたが本当ですね」 
 ( ФωФ)「あやつは艦娘の枠さえ超越した何かだ、参考にするな」 
  
 グルージズェが最早驚愕を通り越して呆れた様子で呟いたが、“日本”への風評被害が広まる前に釘を刺しておく。我が国の艦娘は確かに質量共に世界最高水準だが、あのレベルが量産できているなら今頃この戦争は人類の一方的勝利の内に幕を閉じている。 
  
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