【モバマス】橘ありす「待てますか」
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3: ◆rTvFomYy1A[sage]
2017/08/06(日) 21:22:48.62 ID:n4iR/E4U0
私がアイドルになってからもう8年が経過している。8年の年月というのはあっという間だったように感じるがやはり長い年月。
菜々さんは3年前に引退して、そのまま第二女子寮の寮母として第二女子寮の皆の面倒を見てくれている。
担当してくれていたプロデューサーさんとはそのままお付き合いをしているらしく、たまに皆に茶化されては怒ったりしている。
元々面倒見がよかった上に必死に取り繕ってた年齢をごまかさなくてよくなったのか、更にみんなのお母さん的存在になっている。
「ありすちゃんが私たちが作ったいちごの果実酒を飲んだらおいしいですって言って凄い勢いで飲み始めちゃったんですよ」
まだダンボールとかに入れられっぱなしな私物や大量のプレゼントに囲まれた部屋に置かれたテーブルに座って菜々さんが作ってくれた朝食を食べながら昨夜のことを聞く。
なんとなくつけたテレビではニュースキャスターがいつものようにニュースを読み上げている。
政治がどうのこうの、大企業の社長が入院した、私たちが出ていない芸能ニュース、天気予報、見る価値はそんなになさそうだった。
そんなわけで私は菜々さんの話に意識を戻す。
「で、そうしたらありすちゃんが泣きながら色々話したり、絡んだりで……あの楓さんが必死に止めるレベルでした」
楓さんは今でも8年前と変わらない美貌で女優や歌手活動で活躍している。相変わらずお酒と温泉が好きで元プロデューサーや
早苗さんとかを連れては仲良く幸せそうにお酒を飲んでいるらしい。そんな楓さんが止めるレベルって……
「ある程度したら急にありすちゃんが寝ちゃったんでとりあえず私と晴ちゃんとかで運んで寝かしたんですよ」
うう……一体酔っぱらった私は何をしたんだろうか。聞くのが恐ろしくなる。
「あ、ありがとうございました。ご迷惑おかけしました」
「い、いえ。それも私の役目ですからね!」
謝罪する私に手をぶんぶん振りながら気にしないでというポーズをする菜々さん。
「あ、ところで今日の予定は大丈夫なんですか?」
「あ……」
今日はお昼からラジオの収録が控えているんだったということを思い出して慌てて準備するのであった。


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