【モバマス】カワイイボクらは斃れない【アニデレ】
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7: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/25(金) 01:09:15.58 ID:l79BlxhkO
「……常務のやり方は強引だと思う……。でも……、私は一人じゃ何もできないからな……。自分で何でもできる人なら……自分のやりたいようにすればいい……。」

 輝子は声をふるわせて言葉を絞り出す。

「私はこのチャンスを手放したくない……。私はアイドルなんだ……。トークもダンスもして……大きな舞台に立って……。私には歌しかないなんて言って逃げちゃ駄目なんだ……。」

 抱えた膝に涙をこぼしながら、しかし、しっかりと言葉を紡ぐ。

「……私はアイドルになりたい。幸子ちゃんや小梅ちゃんと横に並んで『私はアイドルだ』って言いたい。もうぼっちはいやだ。」

 それを聴いた幸子はポケットから携帯電話を取り出し、電話帳から自分のプロデューサーの名前を呼び出して電話をかけた。

「……もしもし?はい、……ええ、先ほど輝子さんからよい情報を聞きまして、今度立ち上がるプロジェクトの欠員がふたり出たそうです。……はい、常務が進めていたやつです。……大丈夫ですよ、ボクが直接掛け合ってきます。心配いりませんよ。あと小梅さんのプロデューサーさんにも連絡しておいて下さい。……黒ぴにゃの人は前のプロデューサーさんでしょ?今は喪●福造みたいな人です。……はい、よろしくお願いしますね。」

 そう言って幸子は通話を切り、机の下から抜け出すと輝子に手を伸ばした。

「何をしてるんですか?ほら早く行きますよ。」

「え……?どこに……?」

 状況がつかめない輝子は小梅に背中を押されて机の下から追い出された。

「えへへ……また一緒に……歌えるね……。」

 どうやら理解できていないのは私だけみたいだな。

 そう思いながら輝子は幸子と小梅にされるがままに部屋から運び出された。


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