【ダンガンロンパV3】私はピアノバカだけど、安価で他の才能を探しちゃうよ!【安価】
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418:名無しNIPPER
2018/01/31(水) 01:48:52.36 ID:EUtfRUgo0
藤川剣(男子9番)は双子の妹・藤川宝(女子12番)を探していた。
その右手にはブローニング・ハイパワー9mmが握られていた。
剣は何より宝が大切だった。そしてこのクラスにゲームに乗った人間がいることも知っていた。
たった今、荒井竜馬が日本刀で斬りかかっていたのである。
不思議なことに、あのデイパックにはとても日本刀は入らないはずである。とすると、持参・・・?
確かに荒井は武家の子で刀を大事にするのはわかるが修学旅行に持ってくるか?
毎日お手入れは欠かさないのだろうか?そうだとしたらそんな大事なもので斬りかかって来るのもどうかと思った。
しかし剣は反撃することはなかった。
ハイパワー拳銃の弾は8発しかなかった。無駄に使いたくなかったのである。
宝に会うまでは絶対に使わないと決めていた。そんなに多く銃があるわけではないはずである。
それなら宝が銃を持っている確率は低い。自分が守らなければと思っていた。
その時、背後から聞きなれた声が聞こえた。
「お兄ちゃん・・・?」
慌てて振り返ると、そこに宝が立っていた。
「宝!!」
駆け寄って抱き締める。
「大丈夫か?」
「うん・・・」
「もう大丈夫だからな。お兄ちゃんが守って・・・ッ!」
まともな感覚はなかった。
何が起こったのか理解できなかった。
ただ、自分の腹部が激痛を発しながら血を流していることだけは、わかった。
誰かが狙撃したのか?
ここで死ぬわけにはいかない。宝が・・・そう思っているうちに身体が倒れた。
そのまま2度と、起き上がることはなかった。
そして宝は静かに口を開いた。
「わかってないのね、お兄ちゃん。生き残るのは1人なのよ。そしてそれは私なの・・・」
宝は自分の兄を刺したサバイバルナイフの血を拭った。そして剣の手からハイパワー拳銃を奪い取ってスカートに差し込んだ。
ゆっくり歩き出し、2度と剣の方を振り返ることはなかった。

男子9番・藤川剣 死亡
残り35人


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