9: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2017/09/07(木) 21:09:10.73 ID:v5Kq5twc0
モバP「……っと、すまん。変に語りすぎてしまったな」
モバP「みんな待ってるだろう。そろそろ――」
まゆ「――いいえ」
モバP「ん?」
まゆ「もう少し、ここでお話しましょう?」
モバP「……いいのか?」
まゆ「幸子ちゃんたちにはちょっぴり申し訳ないですけど……」
まゆ「でも、自分だけおしゃべりはずるいですよ?」
まゆ「まゆの話も聞いて欲しいです……♪」
まゆ「ね、プロデューサーさん……?」
モバP「……」
まゆ「うふ……」
まゆ「……」
まゆ「実はまゆ、さっきまで誕生日のこと忘れてたんです」
モバP「……そうだったのか?」
まゆ「はい……といっても、今日の朝は覚えてました……ギリギリ」
モバP「ギリギリ……」
まゆ「朝起きて……携帯におめでとうってメッセージが来てたり……」
まゆ「ご飯食べるときにおめでとうって声をかけてもらったり……」
まゆ「そうやって祝ってもらってたから覚えてたんです」
まゆ「だから……プロデューサーさんはどんなプレゼントをまゆにくれるのかな……?」
まゆ「覚えていてくれてるかな……なんてことも、考えたりしてました」
まゆ「うふ、その心配は杞憂だったみたいですけど」
モバP「……」
まゆ「……でも、それから」
まゆ「会場に来て……幸子ちゃんたちと、今日のステージについて話したり、確認しあったり……」
まゆ「たくさん来てくれたファンのみんなを見たり……」
まゆ「……そして、ステージの上で歌ったり」
まゆ「そうしているうちに、ぽかんっと忘れてしまったんです」
まゆ「今日が誕生日だ……なんて、全然頭になくって」
まゆ「ただ、ただ今日のこのステージだけのことを考えてて」
まゆ「終わってすぐも、ずっと残ってて……こうしてプロデューサーさんに渡されなかったら、ずっと忘れたままだったかも……ってくらい」
まゆ「それくらい、今日のステージだけに目を向けてて……」
まゆ「……プロデューサーさんの言葉を借りるなら、ひたむきに前に走ってました♪」
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