星梨花「プロデューサーさんと夜のお散歩」【ミリマス】
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1: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:39:19.01 ID:e6wKF1F40
「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

控えめに体を揺すられ目を覚ます。

目を開けると向かい席に座って俺を下からのぞき込こむように見つめる星梨花の姿があった。

星梨花、箱崎星梨花。

765プロが誇る箱入り娘アイドルであり、天衣無縫を体現したかのような性格と見た目に思わずクラリとくるようなファンも少なくないという。

小動物的仕草とそのクリッとした瞳に思わず動揺させられながらも、そのことを悟られないよう装いながら返事をする。


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2: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:40:40.33 ID:e6wKF1F40
P「あーどうしたんだ星梨花」

星梨花「ごめんなさい、お疲れのところ起こしてしまって」

P「いやこっちこそ、うたた寝してしまってすまん。退屈だったろ?」
以下略 AAS



3: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:41:26.64 ID:e6wKF1F40
星梨花「実は電車が……」

車両内放送に耳を傾ける。

「えー。ご迷惑おかけしてやす。ただいま信号機トラブルのため運行を一時見合わせていただいております。えー繰り返します」
以下略 AAS



4: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:42:30.59 ID:e6wKF1F40
P「……ここは何駅なんだ?」

星梨花「○○駅らしいです」

難しい漢字だがよく読めたな。電車内にある路面図を見ると目的の駅まであと1駅のようだった。あと1駅ぐらい動いてほしいがそんな訴えは道理が通らない。
以下略 AAS



5: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:43:46.26 ID:e6wKF1F40
さて目的地の宿までの距離をスマホで調べると2キロないくらい。

これぐらいなら歩けるか。

そう判断し名も知らぬ駅で降りることにした。
以下略 AAS



6: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:44:19.13 ID:e6wKF1F40
P「星梨花、日も暮れて辺りも暗いから気を付けろよ」

星梨花「はい。そっと、そおっと」

手すりにつかまりながらさび付いた急な階段を何とか下り、道にでる。
以下略 AAS



7: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:45:57.96 ID:e6wKF1F40
なんとか通りに出る。

舗装は一応されているが車道と歩道が分かれていることもなく、ただただ道が目の前に広がっている。

ちょっとした月明かりと電灯のみで辺りは暗い。
以下略 AAS



8: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:46:45.53 ID:e6wKF1F40
P「どうした星梨花、やけに楽しそうだな」

星梨花がはにかむ。

星梨花「えへへ、バレちゃいました? ……こうやって夜にお散歩するのってワクワクするなって」
以下略 AAS



9: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:48:51.13 ID:e6wKF1F40
星梨花「子どもっぽいって思いました?」

P「ちょっと」

星梨花「あっいじわるです!」
以下略 AAS



10: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:49:34.27 ID:e6wKF1F40
星梨花は少し改まった口調で尋ねてきた。

星梨花「わたしは……プロデューサーさんから見たら……まだまだ子どもですか?」

P「そんなことはない」
以下略 AAS



11: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:50:08.27 ID:e6wKF1F40
星梨花「……わたしからみればプロデューサーさんは立派な大人です。わたしの知らないことをたくさん知っていて、いろんなことができて……」

飾らない言葉で答える。

P「うーん……星梨花の前だからカッコつけようとしているだけかも」
以下略 AAS



12: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:51:46.55 ID:e6wKF1F40
ふと独り言のようにポツリと漏らす。

P「こんな田舎道を歩いていると子どもだったころを思い出すなあ」

星梨花「そうなんです?」
以下略 AAS



13: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:53:00.94 ID:e6wKF1F40
P「ただ大人になってみて考えると案外近い場所だったんだよな。車でいけばそう時間もかからない、電車でいけば数駅だ」

P「星梨花には悪いが大人ってこういう現実を知るってことかもしれないな……」

星梨花「……プロデューサーさんに悪いかもしれないんですが、それはちょっと違うかなって」
以下略 AAS



14: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:54:00.13 ID:e6wKF1F40
星梨花「わたしがアイドルを目指すきっかけは初めて会った面接のときに話しましたね」

P「たしかお父さんの友達にアイドルのことを教えてもらって……広い世界を見たくなったんだっけか」

星梨花「はい。あのときわたしは必死だったんです。何かを見つけないとって」
以下略 AAS



15: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:55:15.77 ID:e6wKF1F40
星梨花「プロデューサーさんはどうなったら大人になるって思います?」

P「ええっと……いろいろあると思うが……」

星梨花「わたしは20歳になれば大人になる……なっちゃうと思ってるんです」
以下略 AAS



16: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 22:58:23.77 ID:e6wKF1F40
星梨花「アイドルになってたくさんのことを知りました。アイドルになることで外の世界に飛び出したんです」

P「外の世界?」

星梨花「そうですね。……例えばわたしがバイオリンができるようになりたいと言えばすぐに有名な先生を付けてくれて、家には防音室が作られました。どこかに行きたいと言えばどこにでも連れてってくれたりもしました。わたしが望めばたいていのことは実現されました」
以下略 AAS



17: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 23:00:23.24 ID:e6wKF1F40
星梨花「アイドルになると箱崎家の看板と関係なく、平等にスタートラインに立つことができました」

星梨花「今まで通りにいかず涙が出るくらい悔しい体験もありました、どうやってもこの人にはかなわないと絶望感に打ちひしがれるときもありました」

P「そうだったんだな……」
以下略 AAS



18: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 23:02:12.83 ID:e6wKF1F40
星梨花「ファンの人たちです。わたしは知らないこともできないこともたくさんあります。それでもファン人たちはわたしたちを一生懸命に応援してくれます。だからそれに応られるように毎日ちょっとずつでも前進していくんです」

星梨花「大人になればいつかどこかで地に足をつけないといけない日が来るかもしれません。でもわたしは知らないことがある限り前へ前へと進んでいきたんです」

星梨花「でもわたしだけではまだ遠くへ行けません」
以下略 AAS



19: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 23:03:43.50 ID:e6wKF1F40
自分と肩を並べて歩く少女を改めて見返す。

俺は星梨花をどこかで守らなきゃいけない対象だと思っていたかもしれない。

真摯な態度で活動に打ち込む星梨花すごく失礼だったと思う。
以下略 AAS



20: ◆z80pHM8khRJd[saga]
2017/09/08(金) 23:04:53.93 ID:e6wKF1F40
ありがとうございました
またね


21: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2017/09/08(金) 23:23:32.23 ID:IvmoIKge0
いい雰囲気だった、乙です

>>1
箱崎星梨花(13)Vo/An
i.imgur.com
以下略 AAS



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