七尾百合子「プリムラの花に、言の葉を乗せて」
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20: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/09/29(金) 18:15:59.41 ID:mEfCliWxO



 いつもと同じ帰り道、スマホに通知はありません。
 涙ぐみながら歩く商店街。
 浮かんでは消え、また浮かび上がる不安と後悔はずっとループして。
 明日、どうやって謝ればいいのかすら分からなくて。

 ……あ。

 閉店作業をしているお花屋さんの前に、またプリムラを見つけました。
 私の儚すぎた恋なんて知らないと言うように、とても綺麗に月明かりの中を咲き誇っています。
 一途だった私の気持ちは壊れそうなほど締め付けられてるのに。
 そのプリムラは、喜びに彩られているかのような鮮やかさで。

 そう言えば、一昨日買ったプリムラの葉が枯れてしまっていた事を思い出しました。
 せっかくだし、気晴らしにでも買ってこうかな。

「すみません、この花の苗ってありませんか?」





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