16: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/19(火) 00:09:48.65 ID:lKcuUgd9o
「「「誕生日おめでとーう!!!」」」
掛け声と共にクラッカーが弾ける。
梨子「ふふ……ありがとう、皆」
あのとき、返せなかった言葉。今はちゃんと言えるんだ。
それが嬉しくて……ちょっぴり切ない。
曜「それじゃ、早速行っちゃう?」
善子「主賓への供物──」
花丸「誕生日プレゼントずら〜」
善子「被せんじゃないわよ!!」
ルビィ「あはは……」
果南「もう、何やってるんだか……」
わちゃわちゃと騒ぎながら思い思いのプレゼントを受け取る。
本当に去年ではこんなこと考えられなかったのに……
──8人分全部受け取ったところで
ダイヤ「実は誕生日プレゼントはこれだけではありませんのよ」
ダイヤさんが突然そう切り出した。
梨子「え?」
私は思わず声をあげた。
……なんだろ?
鞠莉「……誰からだと思う?」
梨子「えっと……? Aqoursの皆からとか……?」
鞠莉「半分正解、半分間違いデース」
そういって、鞠莉さんが一枚の封筒を手渡してきた。
梨子「手紙……?」
ダイヤ「貴方へのファンレターですわ。Aqoursの桜内梨子さんへの」
手紙を受け取り
梨子「……嘘」
宛名を見て私は目を見開いた。
果南「梨子……?」
私の表情の変化に皆が少しざわついたけど、それどころではなかった。
私はすぐに背後にある机の上のペン立てから取り出したカッターを使って、封を明ける。
そして、中から出てきた、便箋に丁寧に書かれた手書きの文字に目を通した。
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