川崎「あ……あたしと付き合ってくんない?」 八幡「!?」
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◆hr9g98PXaA
[sage]
2018/04/04(水) 21:10:53.89 ID:a+Ab1NOVO
接近するメンシュハイトにこちらから駆けて距離を詰める。
俺には見えている。息を殺し、粉塵に潜む平塚隊長の姿が。
猫のように低く、なおかつ素早くメンシュハイトの背後へ向かっている。
動きは愚直で単調。気を緩めるな。
一度のミスも許されない。
メンシュハイトを見る。
表情も体のモーションも、どちらも決して見逃すまいと目を見開く。
これまでの敵の行動パターンを鑑みて、平塚隊長の思考を読み取って、これから取るべき行動を予測する。
メンシュハイトが迫る。
俺の動きを悟られてはいけない。俺自身の足の向き、視線、表情で敵に俺の次の動作を誤認させる。
これまでこいつとの戦いで、俺も平塚隊長もフェイントは使っていない。同じく相手も高度な駆け引きなどまるでしていない。
圧倒的な力があり、技術を必要としないのだ。
その慢心を突く。
お前が人類を舐めている間に終わらせる。
「ッ!」
踏み込み、翻る。隙のないフェイント。対人戦に慣れた者を相手にしても、これほど鋭く切り返せばわずかの間が生まれるだろう。
紙一重でメンシュハイトの体を交わし、付かず離れずの距離で背後に回り込む。
「──フッ」
態勢を立て直した瞬間に平塚隊長が一閃。
メンシュハイトの脇を抜けた勢いをそのままに斬撃を重ねる。そしてまた隊長の鋭い攻撃が同じ場所を斬りつける。
脳が焼けるような集中。
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