13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/25(月) 23:34:19.49 ID:53XBMd0+0
「それで、相手は静香がしてくれるのか? 確かそっちも、明日はオフだったハズだよな」
すると静香は虚をつかれたようにしどろもどろ。
「わ、私がですか? それは、提案したのは私ですし、頼まれれば断る理由もないですけど……」
「なら、明日はよろしく頼むよコーチ。お手柔らかにお願いします」
「もう! そういうところ、強引ですね。……人の予定も気にせずに」
しかし、何だかんだと満更ではなさそうな静香である。
自分の出した提案が、大人に受け入れられたことが嬉しくて仕方ないと言った様子の顔であった。
「それじゃあ、待ち合わせの場所と時間を決めましょう。プロデューサーは、何時ぐらいがいいですか?」
「別にこっちはいつでもいいけど……。なんか、こういうやり取りデートみたいね」
「なっ!? ……だ、断じて! それだけは違うと言っておきますっ!」
けれどもだ。そんな彼女の上機嫌を、
余計な一言で吹き飛ばしてしまうのがプロデューサーという男なのだ。
怒った静香が「もう、ホント、なんて人!」とぶつくさ言いつつ部屋を出る。
プロデューサーはその後ろ姿を見送りつつ「……悪いことしたかな?」と反省するように頭を掻くと、
今度は先ほどから自分の番が来るのを律儀に待っていた北沢志保の方に顔をやった。
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