3:名無しNIPPER[sage]
2017/10/05(木) 01:39:20.80 ID:3OLXo15g0
創真(おいおい、これってまさか…やっぱ暴りょ…)
一色のくだらない妄想が当たってしまったと思った創真。しかし、創真の想像とは全く別のものが目に入ってきた。
えりな「…」チュッ
なんとえりなは恵の頬にキスをしただけだった。
田所「うぅ、またやるの?」
えりな「勿論よ、ていうか田所が教えてくれたんじゃないの」
田所「いやわたしは少女漫画を見せただけで別にキスは薙切さんが勝手に…」
えりな「え?」ギロッ
田所「な、何でもないです…」
創真(何やってんだこいつら…?)
思っていた事と全く違うことをしていたえりなに頭が追いつかない創真。しかし一色は冷静に状況を分析して何とか解決法を見つけようと創真に呟く。
一色(…ふーむ、どうやら薙切くんが暴走しているだけのようだね)ボソボソ
分析する一色の意見を聞き流し、恵の救出策を一色に相談する創真。
創真(これじゃあ田所を助けられないっすね…どうします?)ボソボソ
しかし、明日の朝も寝坊をしないように気をつけたい一色は恵の救出を諦めた。
一色(とりあえず明日も早いし薙切くんも満足したらやめるだろう…)ボソボソ
そして創真も仕方なくそれに応じ、諦めることにした。
創真(じゃあとりあえず明日何とかする方法を考えましょう)ボソボソ
そして一色は、先輩としての威厳を保つためと心配の意味を込めた発言をする。
一色(そうだね…とりあえず創真くんも早く寝ておこう)ボソボソ
だが何とか恵を救出する糸口が見えないかを知りたい創真は部屋の中をずっと覗いてしまう。
創真(はいっ)ボソッ…ジ-
後輩が友達を心配しているのを察して、一色は一応自分の気遣いを伝えた。
一色(気になるならハシゴをかけておくからやめたら早く寝るんだよ)ボソボソ
創真(…うっす。ありがとうございます、一色先輩)ボソボソ
一色(じゃあ僕は寝るから…おやすみー)ボソボソ…サ-ッ
創真(流石一色先輩…音を立ててないのにほふく前進のバックもクソ早え!)
一色の退場を余所に、創真は再び部屋の中を覗き様子を見る。
えりな「じゃあ今日はどのシーンからやろうかしら…」
創真(今日は…?一体いつからやってるんだ?)
どうやらえりなはとある少女漫画からそういう知識を取り入れてしまったようだ。
恵「あの…薙切さん、こういうのって女の子同士でやることじゃ…」
えりな「だって幸平くんもアルディーニくんも忙しそうだし…」
何とか抵抗する恵の意見を無視して自分の意見を前線に出すえりな。そこで創真はいつも内気な恵の屈指の抵抗を応援する
創真(いや田所も忙しいだろ!いけ、反撃しろ田所!)
恵「いやわたしだって忙し…」
えりな「みんなが頑張っているのだから当たり前です。むしろわたしは田所さんの疲れを癒そうとこういうことをしているの!」
創真(自分のやってることを正当化しやがった!?)
えりなの威圧よりも、恵の気の弱さを利用し意見の正当化に呆れる創真。
恵「いやわたしは遠慮して…」
えりな「とにかく!わたしがやりたいんだからやらせなさい!」
昔の様に自分のわがままで意見を通そうとするえりな。だが恵には全く通じなかった。
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