8:名無しNIPPER[sage]
2017/10/07(土) 03:56:53.64 ID:sC4fz4Dn0
翌朝
………まくん!創真くん!
創真「あん?…あぁ田所か。どうした?」
恵「もう起きる時間だよ!ほら急いで急いで!」
創真「ん?」
創真「って7時かよ!?やっべぇ!」ドタバタ
料理人にとって朝の仕込みは大切だ。恵に起こされ無かったら遅刻するところだった。
恵「それじゃあ準備が出来たら出てきてねー」
創真「ふぅー、危ねえ危ねえ…。……よし!」ガチャッ
城一郎「よう創真、お前にしちゃ珍しく遅かったじゃねえか。」
創真「親父!?」
ドアを開けるといきなり現れた城一郎に創真は驚いた。
城一郎「かみさんに感謝しとけよ」
創真「ああ。………って誰がかみさんだ!」
城一郎に煽られ動揺する創真。やはり思春期の少年なのだから仕方がないのかもしれない。
恵「あっ、おはよう創真くん。今日も頑張ろうね!」
城一郎「ほらほらお前の彼女がそう言ってんだ。どう答える彼氏?」
創真「親父黙れ。…行こうぜ田所!」
恵「あっ、うん」
城一郎「全く素直じゃないねぇ」
勘違いしている城一郎を余所に創真は恵と早々行ってしまった。
しかしその場面をえりなも見ていた…。しかし城一郎はそれには気付かず、創真にするようにえりなに挨拶した。
城一郎「おはよう、えりなちゃん。よく眠れたかい?」
えりな「おはようございます、才波様。当然ばっちりです。お父様を止める為にも眠れないのは少し問題があるでしょうし。」
城一郎「ハハ、言えてるな。さてと、それじゃあ俺らもそろそろ行かないとな」スタスタ
えりな「ええ。今日も頑張って自分の技術を高められるよう頑張ります」スタスタ
えりな(…くっ、幸平くんめ)ギリッ
タクミ「あっ、遅いぞ幸平!」
創真「いやぁ、昨日ちょっと遅くまで起きてたからさぁ」
一色「いやぁ、誰のせいで遅くまで起きてたんだろうねぇ」ニヤニヤ
創真「一色先輩黙ってもらっていいですか?」
一色「全く、恐いなぁ。創真くん」
えりな「…」
今日の料理作りも皆苦戦しながらしっかりと成長していた。そしてその時間はあっという間に過ぎ、本日の料理指導もあっさりと終わった。
堂島「よし、今日はここまで!」
みんな「ありがとうございました」
城一郎「お疲れ様みんな。まぁ後はゆっくりのんびりしてまた明日、頑張れるようにしよう。」
創真「ふぅ。さてと、今日はアレ覚えたし…アレも…あっ、これもか。明日はどんなのが教えられるかな」ワクワク
恵「お疲れ様、創真くん。相変わらず、楽しそうだね…。ちょっと羨ましいよ」
創真「いや何だって覚えたら楽しいだろー?」
恵「いや、どうかなぁ?」
楽しげに恵と話す創真を、陰から羨ましそうに、怨めしそうにじっと見るえりな
えりな(もう幸平くんったら、そこはわたしが居るべき場所なのに)メラメラ
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