二宮飛鳥「苦味と大人」
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2:名無しNIPPER
2017/10/28(土) 00:57:24.28 ID:8r6L+HIw0
髪を、頭を掴まれて、喉の奥に熱い肉の塊を押し込まれる。
嗚咽しそうになるのをぐっと堪え、今に来るであろう体液の射出を受け止める準備をする。

「っ・・・!」

一瞬の硬直とともに、僕の口内の肉塊が脈打ち、液体を放つ。

熱く、どろりと口内から喉を包み込むそれは、紛れも無く、プロデューサーの精液でしかなかった。

おおよそ三億の人間の種は、死んでいく時に苦味を発して逝く。まるで、芽吹くことができなかったあてつけをするように。

この苦味が、大人が知るべき一つの味なのだと。そう信じて、飲み込んだ。



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