玄「個人戦、しっかり見学していこうね!」【咲‐Saki‐】
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16: ◆FYW.3i5lks[saga]
2017/11/15(水) 01:07:20.27 ID:rbNIun+G0

やえ「だいたい赤ドラまで抱えるってどういうことよ! 真ん中に壁作られた上にドラによっては順子ほぼ作れないし!」

玄「す、すみません……」

浩子「とてつもなくめんどくさそうですよね」

やえ「面倒なんてもんじゃないわよ! あのバカみたいな火力相手にドラ無しで速攻かけて取り返せってんだから……」

絹恵「……大会じゃあ、あんまり打ちたくないなぁ」

やえ「松実自身の手も相当制限かかってるし、園城寺や照はそこを上手くついてたけど……普通はあそこまでできないわよ? 松実自身も普通に上手いし!」

玄「え? えへへ、ありがとうございます」

浩子「いや、こっちは県大会見てる分前もって対策できましたけど……初見で対局場でその場でそこまで判断してしっかりプラスで帰った小走さんも普通に化物クラスですよ?」

やえ「私は……たいしたことないわよ。 あれぐらい、ちょっと計算するだけだし……」

絹恵「ちょっととは……」

灼「その計算ができるのが……」

やえ「計算は努力でどうにでもなる部分でしょ。 それこそ、私がどれだけ練習したとこで松実みたいにドラが集まるわけじゃないし……」

やえ「……照みたいに、ドラ無しで火力上げながら松実に勝ったりとかもできなかったわけだしね」

玄「……小走さん、すっごく強かったですよ? 県大会以降はやられっぱなしですし……」

やえ「それは、時間をかけて対策組んでるからだもの。 あんまり悔しくて個人戦の対策に使うべき時間をあんたに使っちゃったんだかんね?」

玄「あ、えっと、その……こ、光栄です……」

やえ「はぁ……ほんと、嫌になっちゃうわよね……持ってるやつらってのは……」

絹恵「小走さんだって十分持ってる側だと思いますけど……うちの末原先輩とかもですけど、自己評価低すぎると思うんですよね」

やえ「ああ……そこまで仲いいわけじゃないけど、あいつの気持ちはちょっとわかるかもね。 私たちみたいなのは自己評価低いから頑張るのよ……持ってるやつらの倍は練習しないと勝てないんだから」

浩子「データ収集もその一環ですか」

やえ「そうね。 ただ、どれだけ牌効率とか計算してもそういうの越えてくのが持ってるやつらなんだけど……あんたのバカ姉貴なんかも異次元な牌の止め方するわよね。 ほんと嗅覚がいいというか……天才ってやつは腹立つわ」

絹恵「……お姉ちゃんだって頑張って練習してるんですよ?」

やえ「わかってるわよ。 でもあんたの姉貴は余計に腹立つのよね……練習してるの隠すんだもの。 陰でアホみたいに練習してるくせに、うち天才やからーみたいな……」

灼「あー」

浩子「洋榎はけっこうそういうタイプですね」

やえ「ああいうのの倍は練習しないとこっちは勝てないってのに……負けたらこっちが努力してないみたいじゃないの……ま、足りてないからやられるんだろうけど」




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