【ミリマス】紗代子「ワガママな私はアナタだけに」
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7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/11/19(日) 19:51:51.38 ID:8QMfH7fA0

だがしかし、精神的に慌てた状態で口走る発言のなんと危険極まりないことか!
男から飛び出した余りに突拍子の無い発言に、紗代子はしばしポカンとその場で立ちすくむと――。

「やった! それならお互い文句のつけようもないですよね!」

パチンと両手を打ち鳴らし、飛び跳ねるように喜んだ。

「ま、待て待てストップ! 今のは無しっ!」

「ダメです、一度言った発言にはキチンと責任を持って下さい」

「しかしな、やっぱりコートのプレゼントなんてちょっと――」

「大丈夫。もっとお金のかからない、代わりの物でいいですから……例えばそう、一緒にどこかへ出かけるとか」

「二十九日、年の瀬だぞ? 例年通り事務所に泊まり込んでるよ!」

「なら私も当然付き合います。色々とお手伝いさせてください!」

屈託の無い少女の勢いに圧倒され、男がベンチに沈み込む。
胸元で両手を握りしめ、紗代子が彼に宣言する。

「私たち、アイドルとプロデューサーとして支え合ってる仲なんですから!
今までも、これからも、どんな道のりだって一連托生。嬉しいことも大変ことも、二人で"経験"、していきましょうね♪」

果たしてその道の先に待つのは"本当に"トップアイドルとしての未来なのか?
首を捻りかけた男だが、彼は紗代子に手を引かれるままベンチから立ち上がる。

そうして二人は寒空の下、一先ずのゴールへむけて一緒に歩き出すのだった――。


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