1: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 03:54:45.84 ID:crkVqtSl0
◇ 夜 三船美優宅 ◇ 
  
  
 和久井留美「なんだかんだ言って、宅飲みが一番落ち着くわね」 
  
 服部瞳子「安上がりで静かだものね」 
  
 三船美優「ワカモレ持ってきましたー。トマトとハラペーニョたっぷりですよ」 
  
 瞳子「ん、思っていたより器が大きいわね、もう少しスペース開けるから少し待って頂戴」 
  
 留美「さっきからゴリゴリと鳴っていたのはこれの音、なるほど。あ、瞳子さんそこの空き瓶貰うわ」 
  
 瞳子「ありがとう。はい、美優さんどうぞ」 
  
 美優「失礼します」コトッ 
  
 留美「彩り豊かね。そうだ、食べる前に写真いいかしら?」 
  
 美優「はい、そんなに手の込んだ物ではありませんが……」 
  
 瞳子「ほら、美優さん、作り手なんだから写らないと」 
  
 美優「ええっ!は、はいっ」 
  
 留美「撮るわよ、笑って。3,、2、1」パシャ 
  
 瞳子「あら、よく撮れてる」 
  
 留美「これはシェアしないといけないわね」
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2: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 03:55:35.29 ID:crkVqtSl0
 ※ CAUTION ※ 
  
 このSSは 
  
 ・アイドルとPの恋愛 
3: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 03:56:53.36 ID:crkVqtSl0
 るーみん:[画像] 
  
 るーみん:美優さんお手製 トマトとハラペーニョたっぷりのワカモレ。\3,980- 
  
 しゅがは:高いな☆買った! 
4: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 03:58:33.70 ID:crkVqtSl0
 瞳子「流石志乃さんね、良く合う」 
  
 留美「ええ。ワカモレも美味しくて手が止まらないわ。腕を上げたわね、美優さん」 
  
 美優「そんな、レシピ通りに作っただけですから」 
5: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:00:34.15 ID:crkVqtSl0
 美優(先を知っている手前、どちらの味方も出来ないし……どうしたらいいのかしら) 
  
 美優「戻りました」 
  
 留美「おかえりなさい」 
6: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:02:32.41 ID:crkVqtSl0
 瞳子「私が思うに、初恋ってきっとロジックじゃないのよ。もっと淡く刹那く、甘酸っぱい青春の幻想。例えば下駄箱への差出人の無いラヴレターとか、約束もなくひたすらに待ち続ける帰り道とか」 
  
 留美「どうしてこういう話になると瞳子さんはすぐに失恋の方向へ持っていくのかしら?」 
  
 瞳子「初恋は実らないものよ、そうして人は自分を知るんだから。留美さんも経験有るでしょう?」 
7: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:04:46.90 ID:crkVqtSl0
 ◇ 
  
  親の都合で引っ越しの多かった私は、内向的な性格も相まって友達と呼べる人が多くありませんでした。 
  
  それが異性になると殊更で、クラスメイトの中でさえ、言葉を交わしたことのある男の子はほとんどいませんでした。 
8: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:06:20.90 ID:crkVqtSl0
 留美「それで、件の彼の名前は?」 
  
 美優「それが……その……すみません」 
  
 留美「覚えてないの? 初恋の相手なのに?」 
9: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:23:09.04 ID:crkVqtSl0
 ◇ 数週間後 三船美優宅 ◇ 
  
  
 留美「写真、有ったんでしょ?」 
  
10: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:24:23.72 ID:crkVqtSl0
 留美「この子は多少雰囲気あるけど、どう考えても違うわよね」 
  
 美優「……はい。本当に単なる偶然だと思います」 
  
 瞳子「……じゃあ、この中の誰が同姓同名くんなのかしらね」 
11: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:26:32.42 ID:crkVqtSl0
 ◇ 数日後 居酒屋“雷電” ◇ 
  
  
 P「こうして四人で呑むのも久しぶりですね」 
  
12: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:29:12.37 ID:crkVqtSl0
 P「……間違いありません。これは俺が出した物です」 
  
 留美「ほら!」 
  
 瞳子「凄い偶然、いえ、ここまでくると運命というべきかしら?」 
13: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:29:53.81 ID:crkVqtSl0
 ◇ 
  
  美優さんに関して、俺が1番最初に覚えてる記憶は、花壇です。 
  
  当時、俺は緑化委員だったんです。ミミズが触れるとかって理由で選ばれた記憶があります。 
14: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:31:13.02 ID:crkVqtSl0
 美優「前に書店へ行ったという話をしたじゃないですか」 
  
 留美「ええ、あの山田くん? と偶然会ったっていう」 
  
 P「……もしかして、三船さんの飼い犬が失踪したりした日のことですか?」 
15: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:31:39.58 ID:crkVqtSl0
 ゴユックリドウゾー 
  
 留美「それじゃ、Pくん話を」 
  
 P「分かりました」 
16: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:33:26.25 ID:crkVqtSl0
 P「あー、そうか、こっちを送ったんだっけか」 
  
 留美「こっち? 写ってる写真があるの?」 
  
 P「セルフタイマーを使って撮ったのが、一応あります」 
17: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:38:53.16 ID:crkVqtSl0
 ◇ 数週間後 居酒屋“雷電” ◇ 
  
 ガラッ 
  
 P「お疲れ様です。遅くなりました」 
18: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:42:53.65 ID:crkVqtSl0
 ◇ 少しして ◇ 
  
  
 P「で、これが、例の写真です」 
  
19: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:44:31.93 ID:crkVqtSl0
 <シツレーシマース 
  
 ガラッ 
  
 「串盛りと、炙り枝豆お持ちしましたー」 
20: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:48:23.77 ID:crkVqtSl0
 山田「えっと、そうだ、中学ん時いきなり『お前犬飼ってただろ、三船も飼ってるらしいから話してかけてみれば』とか言われたんすよ」 
  
 P「言ってない」 
  
 山田「言ってた。でもなきゃ俺みたいな体育会系が三船ちゃんみたいなインドア派に話しかけるはず無いだろ」 
21: ◆TZ9gOMQ.mU[saga]
2017/11/29(水) 04:49:45.36 ID:crkVqtSl0
 心「店長、何発か爆弾落としてったぞ☆」 
  
 瞳子「そうね、どれから処理しましょうか?」 
  
 P「アイツの言ったことは、かなりの脚色が入ってますから……鵜呑みにしないでください」 
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