178: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/18(水) 23:02:19.28 ID:9B6rFOCH0
 軍師がベッドの上に大きな地図を広げた。 
  
 軍師「やはり、王国軍だった」 
  
 勇者「なにが?」 
179: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/18(水) 23:03:12.24 ID:9B6rFOCH0
 勇者「なんとかして大唐国をアルマリクから引っぺがしたいね」 
  
 軍師「ならば、我々が力を示さねばならん。周辺の都市を味方につけ、王国軍に負けぬほど勢力を拡大し、同盟を組んで利のある相手であることを教えなければならない。それは分かっている」 
  
 軍師「分かっているからこそ、今回の会議を開いたのだ。バルフの次に手に入れるべき場所を、貴様に伝えようと思ってな」 
180: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/18(水) 23:06:20.31 ID:9B6rFOCH0
 勇者「けど、いきなり押しかけて『国と戦争するから味方になってください!』なんて頼んだところで、余計な厄介ごとに巻き込まないでほしいって突っぱねられるに決まってるよ」 
  
 軍師「真正面から突入してどうする。自分が勇者であることは隠せ」 
  
 勇者「え、俺が行くの?」 
181:名無しNIPPER[sage]
2018/04/18(水) 23:13:46.09 ID:SKkuLY9A0
 乙 
182: ◆EpvVHyg9JE[sage]
2018/04/18(水) 23:20:43.52 ID:9B6rFOCH0
 一部てにをはを間違えている箇所(×王子に手をかける ○王子を手にかける)がありますが、ご了承ください 
  
183:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 00:55:59.42 ID:8/AhpePDO
 乙 
 誤字脱字誤変換はネットの常だ気にするな 
  
 あまりに酷いならさすがに指摘するけどww 
  
184: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:30:16.35 ID:P0ewiKag0
 陽が沈み辺りが薄暗くなった頃、軍師と便所掃除はそれぞれの持ち場へ帰っていった。 
 自分の他に誰もいないせいか、家の中が随分と広く見える。 
  
 通りに響き渡る喧騒は、未だ絶えそうにない。 
 眠るのには些か不便しそうだが、町が賑やかなのは良いことである。 
185: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:31:35.66 ID:P0ewiKag0
 間諜「大丈夫ですか? まさかそんなに驚くなんて……ぷぷぷ、ごめんなさい」 
  
 素早く身体を滑り込ませると、間諜は勇者の傍に音もなく降り立った。 
  
 勇者「軍師と便所掃除の次は間諜か。仕事の途中だろうに、ありがとう。本当、頭が下がる思いだ」 
186: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:33:06.55 ID:P0ewiKag0
 間諜「暗い話はここまでにして」 
  
 間諜は窓に鍵をかけた後、サッとカーテンを閉めた。 
  
 間諜「これでやっと、二人きりになれましたね」 
187:名無しNIPPER[sage]
2018/04/22(日) 02:08:33.81 ID:ZWjlx+mDO
 乙 
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