182: ◆EpvVHyg9JE[sage]
2018/04/18(水) 23:20:43.52 ID:9B6rFOCH0
 一部てにをはを間違えている箇所(×王子に手をかける ○王子を手にかける)がありますが、ご了承ください 
  
183:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 00:55:59.42 ID:8/AhpePDO
 乙 
 誤字脱字誤変換はネットの常だ気にするな 
  
 あまりに酷いならさすがに指摘するけどww 
  
184: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:30:16.35 ID:P0ewiKag0
 陽が沈み辺りが薄暗くなった頃、軍師と便所掃除はそれぞれの持ち場へ帰っていった。 
 自分の他に誰もいないせいか、家の中が随分と広く見える。 
  
 通りに響き渡る喧騒は、未だ絶えそうにない。 
 眠るのには些か不便しそうだが、町が賑やかなのは良いことである。 
185: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:31:35.66 ID:P0ewiKag0
 間諜「大丈夫ですか? まさかそんなに驚くなんて……ぷぷぷ、ごめんなさい」 
  
 素早く身体を滑り込ませると、間諜は勇者の傍に音もなく降り立った。 
  
 勇者「軍師と便所掃除の次は間諜か。仕事の途中だろうに、ありがとう。本当、頭が下がる思いだ」 
186: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/20(金) 01:33:06.55 ID:P0ewiKag0
 間諜「暗い話はここまでにして」 
  
 間諜は窓に鍵をかけた後、サッとカーテンを閉めた。 
  
 間諜「これでやっと、二人きりになれましたね」 
187:名無しNIPPER[sage]
2018/04/22(日) 02:08:33.81 ID:ZWjlx+mDO
 乙 
188: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/25(水) 01:05:50.78 ID:EYk+M2QI0
 王国軍の諜報部隊は一般人に扮しているという。 
 兵がよく利用する鍛冶屋や勇者行きつけの料理店、防塁再建の土木現場。 
 あらゆる場所に潜伏し、聞き耳を立てているのだ。 
  
 間諜「勇者さんも、窓全開にしてちゃダメでしょ。殺してくださいと言っているようなもんですよ。もうちょい気をつけて」 
189: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/04/29(日) 00:46:17.20 ID:A18IrNem0
 大皿に盛ったプロフが勇者の前に置かれた。ほかほかと立ち昇る湯気には、微かに唐辛子のスパイスが混ざっている。 
  
 間諜「完成です! 唐辛子がピリッと効いたプロフ(ピラフ)! 食べると体がポカポカしてきますよ」 
  
 間諜はベッドの縁に腰かけると、木の匙で米をすくい勇者の口元まで運んだ。 
190:名無しNIPPER[sage]
2018/04/29(日) 01:08:20.57 ID:4el66EfDO
 乙 
191: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:12:26.72 ID:nkQwmkls0
 間諜「どうかしました?」 
  
 勇者「いや、なんでもない」 
  
 間諜「ちょっと、変なこと考えてたでしょ! 隠しっこなしです。言わないとご飯食べさせてあげません」 
192: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/05/01(火) 01:14:39.53 ID:nkQwmkls0
 静寂が部屋を包んだ。 
 暫し間諜はうつむいていたが、何かを振り切るように立ち上がった。 
 両手を腰に当て、説教するように捲し立てる。 
  
 間諜「い、いいですか勇者さん! 私達は強大な国家を相手取っているのです! たとえ多くの同胞を獲得しても、その犠牲は計り知れないでしょう」 
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