【モバマス】嵐の夜と方眼紙
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11: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2017/12/03(日) 00:00:51.61 ID:/ABjKdLd0

志希「で、あたしはとっても賢いわけですが」

ほたる「…はい」

志希「―――同じことを続けてると、見えてくるんだな」

ほたる「…何が、ですか?」

志希「非効率な道、失敗する確率が高い道」

ほたる「…」

志希「人生には無限の選択がある!…だけど試すだけ無駄なものはある。二つの選択を比較すれば、どちらかがもう片方より効率がいい」

ほたる「…はい」

志希「あたしは無意識にそういう選択肢を削除していく。より有用な方法を模索するわけ…そしたらどうなると思う?」

ほたる「…」

志希「選択肢がどんどん減っていくんだよね」

ほたる「あ…」

志希「先が見えない人生が真っ暗な荒れた海の上だとしたら、選択が減っていった後の景色は方眼紙のような大地かな。そこに、一本の線が引いてある。削った末の、最適解」

ほたる「…」

志希「最適解なら、そっちに進めばいい。だけどその景色はすごくつまんなくて―――あたしは選択肢が減ってくると、かき回したくなっちゃうんだよ」

ほたる「かきまわす…ですか」

志希「変数が欲しいんだ。選択肢を変化させるものが」


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