2: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/12/11(月) 22:26:22.43 ID:ifvcBVkl0
【ネルフ本部 ラボ】
リツコ「ええ、そうよ。今回、新薬の開発に成功したらしいの」
シンジ「えっと、なんですか? それ」
ミサト「シンちゃんはエバーのパイロットだから知ってると思うケド、ATフィールドの原理を試した薬ってこと♪」
リツコ「空間を歪め、認識能力に干渉するほど強力な磁場を発生させる。当人が妄想した思考に対し“自分は最初からそうだった”と他人に刷り込ませるのよ」
シンジ「は、はぁ。そんなのが可能なんですか」
リツコ「理論上では。治験、すなわち、人体にどんな影響が出るのか未確定」
ミサト「そ・こ・で! どぉ? 試してみない?」
シンジ「……えぇっ⁉︎ 僕がですか⁉︎」
ミサト「一般から公募を募って効果を検証するにはあまりに危険っていうか、ちょっち、ね」
シンジ「そんなっ⁉︎ だからって、なんで僕がっ⁉︎」
ミサト「シンジくんなら、素直だし。あんまり突拍子もない妄想しないんじゃないかなぁ〜って」
シンジ「い、嫌ですよ! どんな副作用がでるかわからないんでしょっ⁉︎」
ミサト「まぁ、そりゃそうだけどぉ。妄想が本当になるならあんなことやこんなこともやりたい放題よん?」
シンジ「そんな話じゃ」
リツコ「これは碇司令から直接下された命令でもあるのよ。あなたをご指名でね」
シンジ「……っ! 父さんが、僕を……?」
ミサト「わざわざシンジくんを指名するってことは、碇司令が最適だとご判断されたのよ。お父さんの期待に、応えたくない?」
シンジ「……ずるいや、そんなの……」
ミサト「本当に効果がでるのかマユツバもんだしさ。深刻に考えないで、ね?」
リツコ「万が一、続行が難しいと判断された場合には即座に実験を中止すると約束するわ」
36Res/44.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20