シンジ「具現化能力?」
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28: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/12/20(水) 19:13:28.94 ID:dyEQffwL0
【シンジ 部屋】

シンジ「(懐かしいな。もう随分弾いてないや、調律しないと。こっちのキャリーケースは……あれ? これ、僕の?)」

キャリーケース「」ゴトゴト

シンジ「わ、わぁっ⁉︎」ギョ

キャリーケース「」ピタ

シンジ「う、動いた⁉︎ え、なにか入ってる?」

キャリーケース「」ゴトンゴトン

シンジ「な、なんだ?」ソォー

キャリーケース「ワンコく〜ん、あけてぇ〜」

シンジ「喋ってる……人っ⁉︎ 人が入ってるの⁉︎」

キャリーケース「はやくはやく〜。体こっちゃった〜」

シンジ「ま、待って。今、開けます」カチャン カチャン

マリ「ぷはっ!」ガバッ

シンジ「あっ! き、きみはっ!」

マリ「よっと。ふぃ〜、外の空気は新鮮だぁ」コキコキ

シンジ「よ、よく窒息しなかったね」

マリ「酸素濃度は薄くなるけど死ぬほどじゃないよ。ここがワンコくんの部屋かぁ」

シンジ「なんでここの住所知ってるの」

マリ「気にしない気にしない」

シンジ「というか、玄関から、はぁ、どこから突っ込めばいいのか……」

マリ「気にするだけ無駄だって。これからお世話になるんだし」

シンジ「お世話?」

マリ「うーん、どこに寝ようかな〜」ゴソゴソ

シンジ「勝手な! む、無理だよそんなの!」

マリ「ワンコくんってさぁ、薬の効果判明してるの葛城ミサトや赤木リツコに言ってないっしょ? なんで?」

シンジ「え?」

マリ「実験やめたいんなら報告すればいいじゃん。なんで言わないのー?」

シンジ「それは……」

マリ「お父さんに会える機会かもしれないから?」

シンジ「……」

マリ「私に伝えてって言ったのも、ゲンドウくんの使いだって言ったからじゃにゃい?」

シンジ「……そんなんじゃ」

マリ「あー、どっちでもいいよ。とりあえず、まだ実験は継続ね。それで私ここに住むから」

シンジ「せめて、ミサトさんに話を通そうよ」

マリ「面倒だし。一畳分ぐらいのスペースもらえればいいからさ」

シンジ「風呂とかご飯はどうするの?」

マリ「そこは勝手にやるから気にしなくていい」

シンジ「絶対にバレるに決まってるじゃないか……」

マリ「捨て猫を拾ったって感じで♪ ワンコくんからバラさなければ大丈夫」


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