シンジ「具現化能力?」
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5: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/12/11(月) 23:43:30.91 ID:ifvcBVkl0
【帰宅中 車内】

ミサト「さっきは、ごめんね」

シンジ「(いつまで効果が続くんだろう。やっぱり、妄想が他人に影響するって良くないことだよな)」

ミサト「あちゃー。もしかして、ふてくされてる?」

シンジ「……え? すいません、考え事してて」

ミサト「そう、それならいいんだけど。さっきのやりとり、謝っとこうと思って」

シンジ「なにをですか?」

ミサト「お父さんをダシに使うのは、悪いことしたかなって」

シンジ「あぁ…‥」

ミサト「本当は、薬なんてどうでもいいの。リツコがどうしてもっていうから建前上付き合ってるけど、息抜きの遊びになりそうだと思ったし」

シンジ「……」

ミサト「自分に対する言い訳ばっかりね。ごみん」

シンジ「気にしてないですよ」

ミサト「……助かる」

シンジ「あの、もし、仮になんですけど、この薬が本物だってわかったらどうなります?」

ミサト「本物って? 効果が確認されたらって話?」

シンジ「はい」

ミサト「さぁ……? 運用方法までは確認していないけど……妄想を他人に被せられるとしたら、用途は多岐に渡るんじゃないかしら」

シンジ「例えば?」

ミサト「ざっくり言うと、政治利用とか? 相手を選ばないのであれば取り引きに使えるんじゃない? だって、事実上相手を意のままに操れる、“支配”できる」

シンジ「(めちゃくちゃじゃないか)」

ミサト「ぷっ、真っ青な顔色しちゃってぇ。まさか、信じてるの? だぁ〜いじょぶよ! そんな都合の良い薬があるわけないんだから!」

シンジ「父さんは、どうしてこれを研究してるんですかね」

ミサト「そりゃあ、今言った通り、実現できればインチキ並みのポテンシャルがあるから?」

シンジ「そ、そうか……そうですよね」

ミサト「気楽にやって。ただのビタミン剤だと思えばいいからいいから」


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