23:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:40:41.41 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことり「衣装もすっごい可愛かった〜! みんなでつくってたの?」 
  
 鞠莉「ダイヤ――あ、黒髪の方ね――あの子が中心だったわ」 
24:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:41:27.85 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことり「帰ったら仲直りできそう?」 
  
 鞠莉「……わからないわ。パパにはこっちの大学を出るように言われているの」 
25:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:42:20.78 ID:nZJI/gt30
  
  
 鞠莉「失敗、したの」 
  
 選んだ言葉は、驚くほど単純な言葉だった。 
26:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:42:57.29 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことり「ステージに立つの。アイドルじゃなくて、今度はモデルとしてだけど……でも、ステージだよ」 
  
 ことり「動画の鞠莉ちゃん、楽しそうだった。すっごい笑顔でね。知ってる? 鞠莉ちゃんの笑顔、可愛いよ」 
27:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:43:35.83 ID:nZJI/gt30
  
  
 鞠莉「私、もう衣装は着たくないの」 
  
 ことり「嘘」 
28:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:44:39.08 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことり「鏡を見た途端に顔がぱあぁってなってね! 細かい飾りまで触ってみたりしてね! それに……」 
  
 ことり「ドレスのこと、抱きしめるみたいにぎゅぅってしてた」 
29:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:45:27.84 ID:nZJI/gt30
  
  
 ことりさんはじんわりと潤んでいた目を慌ててこすっている。 
  
 なんだか、可笑しな気分。 
30:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:46:11.25 ID:nZJI/gt30
  
  
 鞠莉「果南のことだって、責められない。私もダイヤも緊張してた」 
  
 ことり「うん」 
31:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:47:07.32 ID:nZJI/gt30
  
  
    * 
  
  
32:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:48:21.93 ID:nZJI/gt30
  
  
 ため息をつきながらクッキーに手を伸ばしたとき、呼び鈴が鳴った。 
  
 ことり「鞠莉ちゃん、出てもらってもいい?」 
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