42:名無しNIPPER[saga]
2017/12/16(土) 12:57:39.59 ID:nZJI/gt30
  
  
 ガタガタと物音がして、びくりと肩が反応した。 
  
 周りの参加者たちが一斉に席を立っている。 
  
  
 ことり「私たちもそろそろ移動しよっか」 
  
 ―――そろそろ移動しよっか、鞠莉。 
  
 鞠莉「……っ」 
  
  
 一瞬、懐かしい声がした気がした。 
  
  
 ことり「ほら、深呼吸しよ? すぅー……はぁー……」 
  
 ―――その前に、深呼吸をしましょうか。3人とも顔がこわばってますわよ。 
  
 鞠莉「……ええ」 
  
  
 機材やら箱やらが散乱する通路を歩くたびに、あのときの記憶が蘇った。 
  
 大丈夫、大丈夫。 
  
 今日はあの日の借りを返しに来たんだから。 
  
 ただのリハーサルだ。ことりさんの衣装だってある。百人力。 
  
  
 それなのに、耳元で果南とダイヤが騒がしかった。 
  
  
 ことり「足が痛いの? 大丈夫?」 
  
 ―――鞠莉、やっぱり足、痛むんじゃ……。 
  
 鞠莉「痛くなんかないっ!!」 
  
  
 ことり「……鞠莉ちゃん」 
  
 鞠莉「……ぁ」 
  
  
  
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