喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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25: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:27:17.53 ID:WtWlSgcZ0





 プレゼントを選び終わって、アタシたちは面白そうなコトを探して、街をぶらついてた。さっきも見た景色だけど、今度はひとりじゃなくて、たったそれだけで見える世界は少し色づいて見えていた。あっちこっちにサンタさんの赤やクリスマスツリーの緑が見えて、違う世界に来たみたいだって思った。


「あそこ、何やってるんだろー?」

「ん?」


 裏通りにある小さな教会に、ちょっとした人混みができていた。年齢も性別も様々だけど、どうも子どもが多くて、シスターみたいなお姉サンが何かを呼びかけてるみたい。


「ちょっと覗いていこうか」


 お兄サンに着いてひょっこりと礼拝堂の中を覗くと、どうもクリスマスソングを子どものみんなで歌おうとしてるらしい。


「わぁっ、へへ、こういうの楽しそうだよねっ」

「五感でクリスマスを楽しんでる感じがするよな」


 言われてみれば、キラキラ光るイルミネーションが、聞き慣れたクリスマスソングが、美味しそうなパンケーキの匂いや味が、今日がなんの日なのか忘れるくらいに、クリスマスを主張してた。ホントは神様の誕生日を祝う日だよね。


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