喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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35: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:36:32.78 ID:WtWlSgcZ0


「それでエキストラで女の子を1人出せないかって言われてな」

「エキストラ?……通行人の役? 歩くだけでいいの?」

「おう。何もいらないぞ。柚は柚をやってくれればいい」


 なんでもないかのようにPサンが言う。そういうのがイチバン難しいんだよ。アタシはクリスマスの夜なのにめいっぱいオシャレしてるって感じでもない。本当にただの女の子だよーって思う。でもこれで少し納得したことがあった。


「むー。……もしかして朝からスカウトしてたのって」

「ついでに良い子が見つかったらいいなって思ってさ。もしダメなら事務所の誰かに頼もうかと」


 じゃあ、きっと『何か』あったんだね。アタシが朝から街に出てきたのも、電車が遅れたのも、あの時ぶつかっちゃったことも。こういうのってなんて表現したらいいんだっけ。よく分かんないけど少し嬉しい。そして、きっと面白いコトだって思うから。


「そか……へへっ。いいよ、やったげるっ♪」


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