喜多見柚「アタシにとっての奇蹟」
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7: ◆tues0FtkhQ[saga]
2017/12/25(月) 18:03:04.75 ID:WtWlSgcZ0
 

 頑張れば彼氏でも作れたかもしれないけど、諦めなければ友達とクリスマスパーティだって開けたかもしれないけど。アタシが頑張るにはちょっとしんどくて、無理だなぁって早くから諦めていた。それでも現実はあんまり面白くなくて、理想のクリスマスを、楽しいことを探して、ふらふらと歩いてみようかな。ひとりですることもないし、家にいてもしょうがないし。


 どうせひとりだから、気合入れなくていいのは楽だよね。朝食をぱぱっと食べたら、くたびれた赤のパーカーにコートを着込んで、いそいそと外へ出る準備をした。お父さんもお母さんも家にいるけど、娘が外をぶらぶらしてるのはいつものことなので、あんまり気にされてないようだ。


 お母さんに遊びに行ってくる!と声かけて、玄関の扉を開けると、キラキラした白が飛び込んできた。思った通り、外は一面真っ白で、きっとすぐ溶けてしまうのかもしれないけど、薄く積もった雪がクリスマスイブの1日を彩っているような気がした。


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