ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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23:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:35:32.32 ID:cO+HlQy0o


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 あの日のことは、昨日のことのように覚えています──なんて、そんな言い方をすればさすがに言い過ぎかもしれませんが、とは言ってもよく覚えているということに関しては嘘はありません。

 五年前の十一月二十四日、美穂さんの仕事がオフでしたので前日からワタシの家でお泊まりをしたんでした。美穂さんはあの日、こくりこくりと首を揺らしながら日付を越えるのを待っていました。
 日付を越えるのと同時に、誕生日を祝う言葉と、お揃いのネックレスをいただいたんでした。……首にネックレスをつけたまま寝ていたようで、今もあの可愛らしいチャームのついたネックレスはワタシの首に絡み付いて離れていません。
 相当浮かれていたんですね、と同時のワタシに対して客観的に思いました。

 絡まったチェーンをほどいてから再度つけ直したワタシは、そのままトイレに向かう振りをして電話をかけます。
 この状況に対して理解のありそうな人間を──或いは、ただの頼みごとをさそようと思いまして。

 コール音が五回ほど繰り返してから、ようやく通話が繋がりました。

「おはようございます、晶葉さん。研究は捗っていますか?」



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