ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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24:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:35:58.73 ID:cO+HlQy0o

『む、なんだ。もう朝なのか……気が付かなかったよ』

 夜が明けたことに気が付いていなかった、という言い方がどうにも彼女、池袋晶葉さんらしい。昔も今も発明に夢中になると自分の世界に入るところは変わっていない。ブレない人ですね。
 とは言えやはり年若い少女が徹夜とはいけません。中身は年長者として、きちんと注意をしてあげないといけません。
 もちろん、ワタシらしく──いえ、敢えて言うならば、“ボク”らしくですね。

「まったく、徹夜ですか。いけませんよ、ボクのようにカワイクなるためには早寝早起きが大切ですからね」

『なかなかキリのいいところが見つからなくてな……それで幸子、朝からわざわざ電話をしてきてどうしたんだ?』

 そうでした、注意をするつもりで電話をしたわけではありませんでした。
 人間というものは年齢を重ねると年下に対していらぬお節介をやきたくなるとはよく言われていますが、なるほど、確かにその通りのようです。

 さて、余談はこれくらいにしておきましょう。本題にいきましょう。

「いえ、少し頼みごとがありまして」

 ちょっとばかりの、叶わなくても大した問題にもならないような頼みごとですが──なに、友人ですからね。
 多少の無理難題は、受け入れてもらいましょう。



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