六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」
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1: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:43:29.25 ID:6rZ5mY140
六花「勇太をなんとしてでも独占したい!」

中二病でも恋がしたい!SS

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2: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:44:52.20 ID:6rZ5mY140
第1話「天使のお告げ」

現実は小説より奇なり。
そんなわけがない。
奇跡なんて軽々しく起きるはずがない。
以下略 AAS



3: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:45:38.63 ID:6rZ5mY140
うーんとしばらく考えて、あっ、今気づいた。将来か〜。そっか高校で人生終わるわけじゃないんだよな。実はまだ高校二年生の秋になって大学や社会経験のことはまだボヤっとしか実感がわかないのだ。漫画の中の人の描くストーリーみたいに将来どうするかなんて俺から遠ざかった世にも奇妙な架空話みたいに思える。俺の高校の先生もクラスメイトもこれこれ大学に行きましたと熱く語っていたり、志望校に向けて勉強しているんだと嬉しげに話している友人など聞いただけでその後の続報もないから、大学時代何やるかってこと自体、上の空だ。俺も大人の将来のことなんか知らなくてもいいっていう皆の雰囲気に流されている。例えば、いままで高校生活が順風満帆で将来のことを少年ジャンプの最終回のように俺たちの旅はまだまだ続く!完みたいに考えていなかったのだ。だからその将来性のなさに丹生谷が激怒した、ということか。それなら合点がいくな。
勇太「俺はバカじゃないし。確かにキスもせず毎日無イベントで過ごす俺が悪かった。なんかしらアクションを起こさなきゃって思っていつか起こすよ。そうだな〜半年後で良いだろう。ごめんな丹生谷。でも人間関係が原因でチア部辞めて演劇部に入りつつも俺たちの部活に入ってきては不倫するようなお前よりかはるかにましだ。グッバイモリサマー様^o^」
丹生谷はその発言にキレて、逆にキレすぎたのか落ち着いて、拳をグーにして彼女のきれいな肌のおでこに付け小声で変なことを言って、真顔のしおらしい女性の気品を醸し出す端正のある顔つきになる。その大人の女性のモデルのような一面を知らず俺はドキッとなる。
丹生谷「富樫君、小鳥遊さんのこと、本当に好き?」
勇太「うん、恥ずかしいけど正直は」
以下略 AAS



4: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:46:17.15 ID:6rZ5mY140
勇太「違う……。違うんだ!返せ!!!」
まずいまずいまずいまずい!!!こいつ何を企んでやがる!返せ!手を伸ばし避け続ける丹生谷のモノを死ぬ気で取りに行く。丹生谷から髪がなびいて良い匂いもするし、丹生谷のおめめぱっちりでかわいい小顔をドアップで見ると、遠慮したくなる気持ちも湧くがそんなの関係ない。ちょっと止めてキモイ!や!いや!きゃ!の女の子らしい態度を身代わりにしても無駄だ―!俺の黒歴史の代表格であるダークフレイムマスターの存在をあちこち広めやがって!もう俺は中二病から卒業したんだ!こんな笑顔振りまいて後から本心をズタズタに引き裂く心の悪魔に俺の人生を踏みつぶされてたまるか!それ返せ!
押している。この勝負だいぶ優勢だなと優越感に浸るとその思考は正しいのか不安になり、気が付くと戦闘の最中に、丹生谷の肩の上の空間に俺の腕が動き回るほど近くなり半場抱き合あおうとする二人みたいに見て取れる図ができてしまった。もし拍子に俺が倒れたら間違いなく勘違いされるような、セクハラじみた抱き合う状態の姿勢になる。というか俺が積極的に抱き合おうとしてるみたいじゃないか!!丹生谷も冷静になり体を丸めてきゃあああああ!と天井に向かって叫ぶ。知られたら逮捕行じゃんと肩を落とし急に青ざめる。あ、っと思った丹生谷は携帯を自ずから衿をつまんで奈落のホールに落とし、落ちた先の膨らんでいる胸を、下から腕で抱える体勢で胸がバウンドする。どうやら携帯を胸の中に入れたらしい。チャンスじゃん!場所が分かったらもらったあ、と疾風の風圧を押し飛ばし最後の手を伸ばす。
丹生谷「きゃ!」
抱えた胸を遠くに反らし本気でやめてほしい目つきで俺を見てくるので、俺は追うのをやめ手を下げる。
以下略 AAS



5: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:47:05.32 ID:6rZ5mY140
目をそらした丹生谷は、うまく表現できたのか素敵な笑みを見せる。その笑顔が天使だった。なんだ勘違いか俺の悪い思い込みだったんだ。こんな大事な人を憎んでたなんて。俺にちょっかいかけるのも本当は身に関わっていることだった。嫌われてもいいから他人を助けたいってすごい人だと今気づいた。同時に俺は小さくなった。謝らねばな。俺が謝罪と感謝の意を込めてありがとう雑誌大事にするし今度デートするから期待しててほしいと頭を下げると、丹生谷は言葉を詰まらせ口を一回急にふさいでどういたしましてと好感のある礼儀をしてきた。顔は赤く火照っていた。その顔が裏を隠してお尻まで隠しきれてないような正直なものなんだなと俺でも分かり可愛いらしい。でも、だから気を付けてほしいという意味で忠告してみたいことがある。
勇太「お前気品上手に見えてひもとか無職とかダメ男好きそう」
はっ?と壊れた顔で、な、なな、な、、、なんですってー!と猿のように興奮すると段ボールや雑誌を俺の顔に投げつけてきた!痛い痛い血が出る!お前遠慮をしらないのか!どうして人は真実を告げただけですぐに発狂するんだ!?事実だっ痛い!ダメだ逃げねば殺されるう!と感じ段ボール1箱を抱えて丹生谷の部屋から一目散に、外まで逃げた。
モリサマー教徒布教用の本一式を抱え、安堵のため息をつき気が付くと空は夜になっていた。はあ、もう人はこりごりだよ。
あーあ日曜日をこんなゴミに費やすんじゃなかったと後悔しただいま、と家の扉を開けるとだーくふれいむますたーおかえりーとよちよち歩きのかわいい夢葉が来て合法的に抱き着いてくるので家族っていいなと感動する。あ、断じてロリコンじゃないぞ!あんなのと一緒にするな!
以下略 AAS



6: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:48:03.63 ID:6rZ5mY140
第2話「ダーク・ディスティニー・エクスペリエンス(世界がおままごとをする日)」

悪夢を見た。俺は暗闇の中でう〜んう〜んとうなされる自分、その光景を見る自分がいる、という光景を遠くから見ているというなんとも誰得な気持ち悪い夢を見た。心象は最悪だ。ん、何か音がするな、行ってみようと思うと世界が白くなり。
六花「ゆうた! ゆうたー!」
ん、ここは、現実世界……?
以下略 AAS



7: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:48:38.02 ID:6rZ5mY140
突如顔に火を灯した樟葉は、許してねって控えめに手を合わせて祈りのポーズしたあと、手を振って違うから私じゃなくて偶然が悪かったんだよーと焦りのガードを張る。
そんなことさせるか!ホルホルしてやる!
勇太「クラスと順調なんて良いな。土日も勉強がしたいとかお兄ちゃん感激するぞ。そんなに学校が好きなら布団を学校に持っていけばいいと思うぞ!」
心に槍がささったのか、そこまで言うことないでしょ!と、むっ!と樟葉は幼稚園児のようにほっぺを膨らまして、私怒ってるんだからね!と示す。
樟葉「ふんっお兄ちゃん知らない!」
以下略 AAS



8: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:49:13.31 ID:6rZ5mY140
ところで、時間。あ、そうだデートコースどうしよう。エスコートする時間も場所も、あのときに最終決断してればよかった。全くない。
勇太「六花。話したいことがあるんだけど。今日のデートはどこがいい?」
六花「う〜ん。いろいろあるけど〜」
勇太「動物園?遊園地?植物園?豪華客船?ビル?都市部?それともほかのところ?ナガシマスパーランドでもいいぞ?」
昨日の晩羅列した項目を滝を流すように話すが、六花はそんなことは聞いていない。
以下略 AAS



9: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:50:06.71 ID:6rZ5mY140
華麗に流れる透明な川の中を泳ぐ、レアキャラ率5%を誇る、翼を閉じて川に流されるカモを六花は見ながら目の輝きようが半端なく興奮し、カモ可愛い、こっち見て、飼っていい?と言ってくる。正確には“異方の地から訪問せし悪魔の一派”ふんっ!などと意味の分からんし喋ったらドヤ顔すな!と言わんばかりの知識自慢をしてきた。無論ダメなの分かっててこのセリフ言ってほしいんだろ。はいはいかっこいいなというと、六花はじゃあダイブするね!と言ってきたで、慌てて腕をつかんで強気にチョップを加えた。痛いっ!って言う悲鳴が面白い。
そういえば不思議に思ってたんだけど、こいつ俺と本気で、しかも本番デートで公園に行くなんて普通じゃあり得ないよな。六花といえども重い空気の理解をした反応はさすがにする。デート周期の空き具合から察せられるかとビクビク思ってたのに。今も理解していないかよこいつは。はぁ呆れたやつ。いやちょっと待て。別の方角からも考えられるよな。それも最悪な方に。もしかして俺の事、実は嫌ってるんじゃないか……。俺と金のかからない場所に行ってスピード遊びで業務的に楽しんで早々帰りたいみたいに思ってたりして。俺のトークがつまらなくてけど言えなくて……。うわあ。そう思うと横を歩く六花の姿に寒気を感じてきた。俺の足が六花の体温から遠ざかる。いやだめだ隠し事はなしだ。思えば本当になるんだ。絶対思うな!さすがに考えすぎだよ俺。でも半分、本当だと思いたくない。ええいっ。意を決して六花の肩を突き真実を問う。
勇太「最近学校楽しい?」
「うん!」と帰ってくるんだろうなぁ。
すると六花はなぜか下を向いて何も答えなかった。しばらくじっと立ち止まって。さっきの元気も急に喪失した。図星か!?六花かあ!?なんだよ!いじめられたのか!!?と強く怒鳴る。いじめは怖いけど、命より大事な彼女のためだ!絶対に倒す血みどろにして前歯2,3本、口を開けられないようにしてやる!と戦意に駆られて意気込んでいると首を横に振られた。違うのか……。「心配しないで」って言われても無理だよ。ああもうどうしよう!ところが急に六花は笑顔になり呪文を唱えて、はああ!封印!と言って俺の顔に手から光線を放ってきた!え、ええ!!?なんだこの変わり具合は?!そのあと大丈夫だ、と肩を叩かれる。あの、俺が心配しているんだが。
以下略 AAS



10: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:50:38.53 ID:6rZ5mY140
面白い奴だ呆れるぜ。
ヒートアップが燃え尽きたため少し無言の間が続く。
疲れてぼーっと歩くと、六花は遠くのぼやけたビルを見て何か思いついたようだ。
六花「あのね、ベル博士からもらった電力綱手で屋上の柱に綱手を飛ばして引っかかったのが分かり次第よじ登るの。夜の消灯を確認し、秘密で内部に侵入、そのあと爆弾を仕掛けてドカーンってやりたい!」
勇太「ベル博士って誰だよ!」
以下略 AAS



11: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:51:22.46 ID:6rZ5mY140
六花「ふっふっふここで怖気づくとは卑怯なものだな少年よ」
勇太「その手には乗らん!」
六花「そうか。じゃあ特別にゆうた君に条件をあげよう。もし君が私の究極奥義“真剣白刃取り”に、ぷっ無様な姿だが突・き・通・せ・ば、君が願いうるすべての条件をかなえて差し上げよう」
勇太「むっかあああ!バカにしやがって!どうせお前負けるだろ!」
六花「怖いんだな?」
以下略 AAS



12: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:51:59.46 ID:6rZ5mY140
勇太「ふっふっふ!待たせたな!邪王心眼よ!我がダークフレイムマスターが文字通り遊んでやろう!!」
六花「なぬ!?」
勇太「行くぞ!!!」
そう思うと世界は変化し、荒野の果てになる。空は曇り、草もなく、ビルの残骸と砂ぼこりが顕著だ。六花が月から飛んで剣をおろしてくる。俺は壊れたビルの屋上から雷を落とす。
六花「うわあああああ!!!!」
以下略 AAS



13: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:52:28.71 ID:6rZ5mY140
呼吸がそろそろ持たない。決着をつけよう。
六花「どうした……。もう終わりか?」
勇太「あまり戦ったら後半戦持たなくなるぞデート。いやガチで。だからふふふっ。」
勇太「邪王心眼よ。貴様は強い。世界で最強なことを認めよう。だが所詮この俺様には勝てってこないのだ」
六花「なぜだ!」
以下略 AAS



14: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:52:57.35 ID:6rZ5mY140
勇太?と下げた俺の顔の下から覗かれ慌ててにこやかな笑顔をつくった。どうやら偽の世界から連れ戻されたようだ。癖になるからやめようそれも今日に限って。うん、と決意し、あんなこんなやり取りで笑いあった後やっとの思いで公園についた。
かけっこにやや相応しい新緑に尽きる、思ったより広い公園だが期待を裏切られる。ずいぶん殺風景で日曜日なのに誰も園児すら一人もいやしないので、このあたりに行事かあるいは幽霊に食べられたのかってぐらい人工音の一滴も聞こえず、ちっぽけな俺たち二人でこの砂地にあふれた大世界をしばらく支配することに恐怖心を感じた。
情けなく俺の背が震えるのと対照に、世界の裏側の仕組みを知らない無知なる勇敢者は猛ダッシュのローラーシューズでぶっ飛ばし世界を冒険する。
六花「ゆうた!はやくはやく!」
勇太「おーい待ってくれ!」
以下略 AAS



15: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:53:27.34 ID:6rZ5mY140
さて二人の過熱も消滅したことだし、すべり台から六花と俺を下にした二段ロケット構えで膨大な風を浴び落ちる。六花の叫び声がかわいくて忘れられない。
六花「次は、次はねー、ブランコ!」
どうやらこの公園を支配する小さな国の王女様は一睡も休ませる気はないようだ。
ブランコまで駆け寄った後「ゆうたー!」と呼ぶ声が聞こえる。もっとほしいもっとくれというエロおやじ心丸出しで、今の自分は今の自分でも見てはいけないと思うほど人情の愛に溺れていた。
4人用のブランコに六花が好きなのを選択し、仕組みを理解してる最中なのか立ち止まった後ブランコに座った。なんだ、隣に座っていいのか?それとも背中押してほしいのか!?とその様子を垣間見て、向いた愛くるしい顔つきの方向によると背中を押してほしいようだ。
以下略 AAS



16: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:54:08.46 ID:6rZ5mY140
勇太「休みましょう!お願いだから休ませてください!」
と嘆願すると、六花は俺に一回振り向くと無言になり前を見て「ドームがあるー!!」って言った。
いやだああああああああああああああああああああああ!!!!
俺は痛んだ腕をぷらんぷらんさせて痛みを11月の風で冷やしつつ、3歳児並みに頭と体力の等しい六花の元に行くが、何やら身構える体制になり後ろに回る。
勇太「ドームにさっさと入れよ」
以下略 AAS



17: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:55:05.53 ID:6rZ5mY140
六花はその成功したドヤ顔を見せると、再びドームの前に向き、何事もなかったかのようにゆっくりと暗黒の中に入っていく。
愛が、憎しみが、憎悪に変わるってことはこういうことか。ああ、そうなのか。
序列を成す歩き方の六花が一歩二歩、足跡を構築していく。俺はその序列に逆らい、しかし彼女に存在を気付かれないよう静かにその影の最短まで足をのばす。
彼女は一瞬振り向く、それが殺傷の合図だった。
俺は段々侵食していく影の実在へと猛烈に駆け寄り六花の横腹に触る。彼女の抵抗より早く爪の先を肌色に並べ、憎い脂肪を内臓までえぐり音階をつくる。
以下略 AAS



18: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:55:34.43 ID:6rZ5mY140
何にも考えられなくなって無為に時間が過ぎ六花の名前すら思い出せなくなるほど頭がはたらかないのがいい。考えないってほんと最高。
六花「ゆうた」
勇太「ん、なに?」
六花「ゆうたに言わなきゃいけないことがあるの」
勇太「ん?」
以下略 AAS



19: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:56:04.06 ID:6rZ5mY140
その後展開はあらず再度無言になった俺たちは、二人で空を見上げ綺麗だね……と言葉を失った後、ふと腹に激痛が走る。胃の中に硬い縄で限界まで引き締められる痛む俺の腹は食物を欲していたのだ。ようやく出番だな。俺はバッグから弁当箱を持ち出した。
勇太「そろそろお昼にしないか」
六花「なにそれなにそれー!」
今日のこの日のために昨日時間を合間縫って作った最高級愛情弁当だ。樟葉の料理の終わりを見かねてキッチンに入り愛と蒸気で汗を流しつつ早急に仕上げたご飯おかずの二段重ねの特製品。なんとタコさんウインナー付きなのだ!金色を反射し持つと震えるいかにも柔らかそうな卵焼きに六花は驚いたようだ。早速六花は俺が弁当を置く前に箸を持つ。
六花と俺の膝の隙に弁当を置くと二人で青い箸とピンクの箸の二種類で持って弁当を食べる。と言いたいところだが俺が肉団子を頬張り感触を味わうと、なんだか六花はそうじゃないようで。地面を見つめ眉を垂らし先ほど弁当を見せた際の腕の高ぶりも静かに落ちていた。なんとか繋ぎ止めたいと六花の横顔を明るく見つめている。
以下略 AAS



20: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:56:41.31 ID:6rZ5mY140
六花「タコさんウインナー。罪状、ウインナーなのにタコの形に擬態していたため。死刑」
六花「ウサギさんりんご。罪状、プリーステスの弁当を思い出せた。あとかわいすぎて食べるのが憎い。よって死刑」
勇太「ただでさえ食べられるのに罪着せるのひどくない!!?」
六花「ゆうた。死刑」
勇太「うわあ、巻き込まれた!!!」
以下略 AAS



21: ◆L3c45GW7tE[saga]
2018/01/05(金) 22:57:20.19 ID:6rZ5mY140
はぁなんで俺がいないとできないのか、つまり二人で周りをグールグル走れってことだろ。俺は加速要員ってことで。じゃあいっそのこと手を繋いで走った方が早いんじゃね?重力を負荷したいんだろ?でも、何度もデート中手を繋いだことのある俺でも、やっぱり最初は勇気のないシャイボーイだ。さっき繋ぎ損ねたしなかなか言い出すにも臆病である。それに人の手を触るだなんてエロスケベ変態の烙印を押されるなんてごめんだ!学校で復讐に愚痴を吐かれかねない。でも、六花なら、ひょっとしたら俺のことを受け入れてくれるはず。手の先を六花まで伸ばして、そして柔らかく小さな手にぷるんっと当たった。六花が目を丸くし急に俺に目線を送るので、慌てて戻ろうと思った。矢先その手は優しく俺を包んでくれた。俗にいう、恋人つなぎってやつ?はぁ。なんだ結局杞憂じゃないか。六花は顔の火照った表情になり俺もつられて笑顔になった。恥ずかしいのか顔を反らされた。
六花「……エッチ!」
顔はわからないがぶん殴りたくなった!こらー!!!人の気になることを!!!
俺は潔白の男の子だし!お前変な顔になってたら絶対に許さないからな!
六花「いこう!手を繋いだら速度は2倍ってパーマンが!できたら恐竜に会いたい!」
以下略 AAS



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