436: ◆7Ub330dMyM[saga]
2018/01/31(水) 15:27:01.23 ID:YvuJAF6kO
【クィーンズベル城 通路】
神職「目が覚められましたか」
ジャン「あ、どうも」ペコ
神職「部屋の中からなにやら喧騒な声が」
姫&メイド『――――ッ!!』ギャアギャア
ジャン「喧嘩するほど仲がいいと言いますしね。そっとしておきましょう」
神職「は、はぁ。傷は塞がっておりますか? 痛みなどは?」
ジャン「おかげさまで」
神職「回復力が良いのですね。羨ましいですわ。まるで精霊に愛されているかのよう」
ジャン「大袈裟ですよ。それより、少し城の中を散策したいのですが」
神職「王が会いたいと仰っておいでです」
ジャン「(まぁ、姫が使者を刺したとなればそうなるか)……私は気にしておりませんが」
神職「寛大なお心とお申し出に感謝致します。しかし、事がコトですので、なにもなしというわけにも……」
ジャン「一国の王の申し出ですしね。お誘いを無碍に断ってもカドが立ちますか」
神職「さすがハーケマルの使者様でございます。どうか、我が王を安心させてはいただけませんでしょうか」
ジャン「(弱ったなぁ。俺もボロがでそうだからできれば会いたくないんだけど……かと言って、会わないというわけにも)」
衛兵「神職殿。……と、こちらの方は、ハーケマルの使者様ですね」
神職「これはこれは。お勤めご苦労様です」
衛兵「国王陛下がお呼びです。目が覚め次第、お連れせよと」ペコ
ジャン「ふぅ、わかりました。行きますよ」
神職「ありがとうございます」
ジャン「(今さらだけど、こうなるんだったら忍びこめばよかったなぁ)」ポリポリ
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