30:名無しNIPPER[saga]
2018/01/14(日) 16:11:58.19 ID:Vac3kRQ0o
球子「杏! チャンスだ! こいつは尻尾がなければマトモな攻撃ができないみたいだ!」
杏(蠍座は防がれてもなお力圧しで旋刃盤を貫こうとしているようで、タマっち先輩の身体にさらに力が入る)
球子「ぐぐっ……! 杏! タマが抑えている間に! 早く!」
杏(……ここまで来ても私はまだ蠍座に恐怖を抱いている。だけど、目の前にタマっち先輩が居て、こうして一生懸命に私を守ってくれていて……)
杏(──だから……だから!!)
杏「今度こそ! 私もタマっち先輩の隣に! 立つんだっ!!」
杏「──雪女郎、私に力を貸して」
杏(身体は動き、精霊憑依による切り札を開放する。金弓箭に急激な冷気が漂う。クロスボウに装填された矢は絶対零度の理を超えて、タマっち先輩と私を除いた周囲の全てを凍らせていく。そして、その絶対零度の塊を私は──蠍座に向けて放つ!)
球子「……なんだよ、やっぱり杏はタマよりも強いじゃないか」
杏「もし私に強さがあるとしたら、それはタマっち先輩が隣に居てくれるからだよ」
球子「……まったく、似たもの同士って奴だな、タマたちは。──よし! 他の敵もタマたちで倒してしまうぞ! 行くぞ、杏!」
杏「うん! タマっち先輩!」
杏(──私たちの後ろでは全てを凍らせた蠍座が、光となってその存在を天に還していた)
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