少年「薄氷の僕ら、無人駅」
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19: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/02/02(金) 20:52:35.16 ID:tFwOjaKn0
少女「えっ……」

村長「村の命全てが、この氷から生み出されている」

村長「そして、我々が死ぬと……その命はこの氷へと還元されるのだ」

村長「そうして、また次の命が生まれる」

村長「この氷の力の範囲外に出てしまうと、我々はやがて消えてしまう」

村長「だから、村の外に出てはいかんのだよ」

少年(頭をぶん殴られたような衝撃が走った)

村長「二人にはショックだとは思うが……」

少年(あの雪ウサギと同じだったんだ)

少年(僕らも、いつか消えてなくなってしまう)

少年(この村から出る事も出来ない)

少年(そんなの、まるで呪いみたいじゃないか)

少年(じゃあ、僕らは何のために生きているんだ?)

少年「何で……何でそんな事っ!!」

村長「……辛いだろうが、これが我らの理なのだよ」

少年「皆……皆それでいいの!?」

村長「……我らに何が出来る? 受け入れるしかないだろう?」

少女「……」ポロッ

少年「……っでも、納得できないよ! そんなの!!」

村長「……ゆっくりと考えなさい。心を整理する時間が必要だ」

村長「早く大人になりなさい」

少年(そうして、村長は村へと帰っていった)

少年(僕は……)



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