少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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15:亜人好き ◆HQmKQahCZs[saga]
2018/03/09(金) 16:56:43.38 ID:GJ/1N4KX0
入学式というものがあるらしい。道も知らない場所だが案内があったので迷うことはなかった。

案内に従って行くとこれまた巨大な建物。講堂と書かれてある。どれだけのお金があればこんな建物を建てることができるのだろうか。

見回していると生徒の数が増えてきた。どうやらもうそろそろ始まるらしい。

何をすればいいかは中に入ればわかるだろう。

少年「にしても、多いな………」

なんという人口密度の高さ。息がつまりそうだ。

それに人間なんてのは数えるほどしかいない。それも全員第一種の人間だろう。

第二種の人間は俺だけ。

前までは第二種に囲まれていたというのにな。

疎外感を覚えるものの表情には出さない。どうせここじゃあ種族なんてもんは関係ないだろう。

人間も少ないと言えど珍しいものでもない。ただ冷静にいつも通り行動していればいいだけだ。

壁に張り出されている紙に自分の名前を見つける。どうやら2組らしい。

2組の列に並び椅子に座るとざわざわとまわりの声が耳に入った。

標準語から方言らしきものまでまとまりのない言語がここにいる者が各地から集まっているということを教えてくれる。

「やぁやぁ☆ ここ座っていいかな?☆」ピコピコ

いきなり声がかけられた。その主は淡い桃色の羽を持ったハーピーだった。独特の抑揚で隣の椅子に座っていいかを求めている。

少年「構わないが」

「やたっ☆ありがと☆」ピョンピョン

少年「俺の椅子でもないから別に許可は取らなくていいだろうに」

「でも隣に知らない人が座るのが嫌な人っているじゃん☆ あ、私はオルレアンだよ☆ オルレアンちゃんって呼んでな☆」ビヨン

少年「俺は少年だ。よろしくなオルレアン」

オル「恥ずかしがんなって☆」グイングイン

少年「ところで」

さきほどからずっと気になっていたのだが、頭の上で縦横無尽に動き回るその

少年「寝癖? があるぞ」

オル「寝癖じゃねぇ★ 冠羽だ冠羽! か・ん・う!」

固まった笑顔でオルレアンは俺の背中にビンタを繰り出してきた。ミレイアの蹴りよりは痛くないがそれでも鋭い爪が痛い。

「それはアホ毛じゃないのか」

「アホ毛。萌え要素の内の一つではあるが実際に見てもそれほど萌えはしないだろう」

オル「うるせぇバカども★!!」

いきなり現れた二人をオルレアンが返す爪で切り裂く。二人の男………!?

一人は東国にあるような服を着たリザードマン。そしてもう一人、一人と呼んでいいのかわからないが服と眼鏡だけ宙に浮いていた。

しっかりと悲鳴は二人分聞こえるためにそこにいるということは分かるが

バジロウ「お、見ない顔だな! 俺はバジロウ。一流の料理人になる男だ! ん? なに変な顔をしているんだ? あぁ、こいつはノヘジ。見てわかる通り。いや見えないんだが透明人間だ」

透明人間。聞いて分かる通り透明な人間。人間とつくが人間でないことは分かるが

少年「初めてみた………」

ノヘジ「熱い視線を向けてくれるのは構わないがどうせなら美少女に見られたかったと言わざるを得ない」

バジロウ「この通りアホだ」


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