【オリ】「君は、自分が壊れてしまうほど人を好きになった事があるかい?」
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19:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 12:25:32.52 ID:uzy05gP60
それから俺は、彼女と会う度に挨拶をする様になった。
彼女は恥ずかしいのか、二言三言交わすとそそくさと自席に戻ってしまうが、その初々しい反応もまた可愛らしいと言えた。

また、一週間ほどすると、俺が彼女に話しかける度に、少し教室が騒めく気がした。
そもそもが思春期の男女が集められた部屋で、異性と仲良さげに振る舞うと言うのは嫉妬の対象になってしまうのは仕方がない事だ。
しかし、俺が何か言われるのは気にならないが、彼女が貶められるのは許せない。
だから、彼女が一人きりになるタイミングを見計らって話しかける様に心掛けた。
最初は目をまん丸にして、とても驚いていたが、俺だと判るとすぐにいつものしおらしい態度に戻った。

「やぁ、おはよう」

今日も朝から友人と一緒だった彼女だが、その友人が何か忘れ物をしたらしく彼女は1人で教室に向かっていた。

「あ…おはよう」


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