13: ◆7OUWtrrklk[saga]
2018/03/22(木) 17:55:41.62 ID:i93qXE2v0
提督は優秀な男だった。
長男坊であったし、父も祖父も軍人であったため教育はしっかりしたものであった。
学校は首席で卒業し、空手や柔道、剣道などをはじめとした武道の成績も決して勉学に劣るものではなかった。
提督「…………」
満潮「……なによ、こっちを見て。手が止まってるわよ仕事をしなさい」
それでもわからないことは、ある。
例えば、女性との適切な接し方。今なお大多数の艦娘への対応が上手く掴めず生来の口数の少なさに拍車がかかっている。
例えば、適切な肩の力の抜き方。軍人とはかくあるべきというイメージが先行しどこでどう手を抜くのかがわからない。
そのため息抜きをするときは反動が来てしまう。
そして……
提督「……満潮。前々から思っていたのだがな……」
満潮「なによ? 何かあるならはっきり言いなさいよ!」
提督「いや、なんというか、その髪型なんだがな。一体どうなっているんだ? ……あと、切れたから、すまんが、その……頼む。」
そう提督がすまなそうに言うと満潮ははぁーっ、とため息を吐いた。
満潮「色々言いたいことは有るけど、まあいいわ……。言ってもどうせあまり意味がないでしょうし。ただ一つだけ言わせて頂戴」
提督「む……なんだ」
満潮は提督の膝にぽすっと座り、背中を預けてこう言った。
満潮「司令官を癒すのは私が好きでしていることなの。だからすまないとか言わなくていいわ……わかった?」
提督「……ああ、承知した。ありがとうな、満潮」
満潮「はいはい……それで私の髪型だったわね、ほんと司令官は私の髪が好きねえ」
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