12: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 01:03:24.58 ID:afcOeBV+0
凍り付いたような石畳の道を行き、門と同じくリモコンキーの玄関扉を開けた時、奥から声がした。
「ふふふ……とうとうここまで辿り着いたようだね……」
「この声は……?」
ばっ、と物凄く見覚えのある奴が飛び出してきた。
「よくぞここまで来たものだ! アタシは秘密のアンドレ!!」
「フレデリカじゃねーか!」
「そ……そんな! フレちゃんがアンドレだったなんて!」
「お前も驚くのかよ!」
「まあそれはともかく、二人ともお帰り〜♪ あ、シキちゃんお邪魔してまーす」
「いえいえ大してお構いもできずー」
出迎えるフレデリカは何故かフリフリのエプロンを着ていた。料理でもしていたのだろうか?
志希の家には度々アイドル仲間が遊びに行ったりしているが、特にフレデリカはそれが頻繁で、
もはや勝手知ったる他人の家といった感じになっているらしい。
寝たまま起きてこない、または実験に没頭したまま出てこない家主を迎えに訪うようなことも一度や二度ではなく、
俺も何度かそうしてくれるよう頼んだことがある。
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