13: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/03/23(金) 01:04:47.33 ID:afcOeBV+0
「今お台所に立ってたんだ〜。二人ともランチまだでしょ?」
「んー、そいえば昨日からなんにも食べてない気がする」
「それはもうちょっと気にしろよ。俺もまだだけど」
家の中は意外なほど整頓されているというか、物が極端に少なくて生活感に乏しい。
志希は普段半地下の研究室に引きこもりがちで、こういう生活スペースにいること自体が少ないのだ。
なので響子や美嘉、今いるフレデリカなどが定期的に掃除や食糧の補給などをしてくれており、
それだからキッチンには志希よりむしろ彼女達の気配が色濃く残っている。
「そう思って用意しといたよ。はいフレちゃん特製パスタ!」
「おう、これはありがた……ラーメンじゃねーか!!」
ネギにチャーシュー、メンマに味玉というスタンダードな醤油ラーメンが出てきた。
イチから手作りらしい。なんて器用なことを……。
「……あ、すげーうまい。これ何からダシ取ってんの?」
「猫」
「猫!?」
というのは冗談で、普通に鶏ガラをベースとして、輝子のトモダチから取ったダシをブレンドしたスープらしい。
珍しい味に感じたのはキノコのおかげか。本当に猫ラーメン食わされたのかと思った。焦ったものの、味は無類だ。
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