白菊ほたる「言えなかったこと」
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4: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:19:37.02 ID:bU2BHSY40


 故郷の鳥取で、私は人を不幸にする子だと言われてきました。

 きっと、それは本当の事。
以下略 AAS



5: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:20:04.03 ID:bU2BHSY40

 だから―――初めてあの事務所に採用されたとき、私は迷いました。

 もしここで、自分の『不幸』を知らせたら、採用を取り消されてしまうかも知れない。

以下略 AAS



6: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:20:30.61 ID:bU2BHSY40

 ―――だけど、それは儚い望み。

 ある日、仕事に出ていた年長組のアイドルの子の乗った車が事故に遭いました。

以下略 AAS



7: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:21:07.25 ID:bU2BHSY40


 それから次々、悪いことが起こりました。

 突然、事務所の仕事が引き上げられてしまったり。
以下略 AAS



8: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:21:38.82 ID:bU2BHSY40

 それなのに、それなのに―――
 
 私は―――言えなかったんです。

以下略 AAS



9: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:22:10.41 ID:bU2BHSY40

 事務所を離れようとも思いました。

 そうしたら、事務所は助かるかも知れない。

以下略 AAS



10: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:22:45.33 ID:bU2BHSY40


「僕たち大人のの力が足りなかったんだ。そのことを、まず謝っておきたい」

 事務所が閉鎖されると決まって、最後の夜。
以下略 AAS



11: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:23:15.08 ID:bU2BHSY40

 みんな、事務所の最後を惜しんでいました。

「―――さっきも言ったけど、事務所が閉鎖されるのは、僕たち大人の力不足のせいだ」

以下略 AAS



12: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:23:46.54 ID:bU2BHSY40

「―――ごめんなさい!!」

 私の口から、ずっとずっと言えなかったことが吹き出しました。

以下略 AAS



13: ◆cgcCmk1QIM[sage saga]
2018/03/24(土) 20:24:13.71 ID:bU2BHSY40

 黙っているなら、最後まで黙っていればよかったのかも知れません。

 だけど、もう我慢できなかった。

以下略 AAS



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