20: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:47:14.16 ID:X17K8DuQ0
  
  
 ―――――― 
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21: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:48:12.56 ID:X17K8DuQ0
  
  
  こいつは本当にまったく。 
  そんな気持ちを表すように、長い、長い溜息をついた。 
  忍は勢いだけ先走っていくから、ちゃんと考えてるのか不安になる。 
22: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:48:59.15 ID:X17K8DuQ0
  
  
  椅子に腰をかけると、アコースティックギターを抱えて、カポタストを合わせて。 
  それから六弦の音を半音下げて調律していく。 
  
23: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:50:03.40 ID:X17K8DuQ0
  
  
  たどたどしいイントロのアルペジオに合わせて、忍の足が左右にステップを刻む。 
  
  うろ覚えの一発勝負だからリズムがいまいち掴めてない。 
24: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:50:37.71 ID:X17K8DuQ0
  
  
  天井をぴんと指す指先に、アコースティックギターの残響が重なって。 
  急ごしらえのセッションは静かに終わった。 
  
25: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:51:41.59 ID:X17K8DuQ0
  
  
 ◇ 
  
  
26: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:52:30.25 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「それは……まぁ、その、うん……ごめんね」 
  
  自分の言葉のせいだと分かっているから、忍のしゅんとした顔は思った以上に良心に響いた。 
27: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:53:32.62 ID:X17K8DuQ0
  
  
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28: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:54:04.44 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「んーとね、特訓の成果かな!」 
  
 「なんの?」 
29: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:54:33.04 ID:X17K8DuQ0
  
  
 「ね、ね。東京でも通用しそうな着こなしじゃない?」 
  
  かっちりと着込んだ制服に、オレンジのコートと薄い色のマフラー。 
30: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 11:54:59.66 ID:X17K8DuQ0
  
  
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