53: ◆ly5pzZ3c695a[saga]
2018/04/19(木) 21:41:20.18 ID:OSV+oEgr0
俺は「ど、どうぞ」と、素直に愛華に携帯を渡すしかなかった。
そのまま携帯を耳に当てる愛華。
その数秒後ぐらいに、愛華が俺に有無を言わさない視線を向けてきた。
「出て行って」
「はい」
すごすごと自分の部屋から退場する俺。
そのあと五分ほど、部屋の前で正座待機をしていると、中から愛華の叫ぶような声が聞こえてきた。
完全にキレている時の口調だった。幼い時からなにも変わってない。
バンッと爆発するような勢いで扉が開いた。鼻先をドアがかすめる。
危なかった。あと一センチでも前にいたら即死だった。
中から出てきた愛華は、携帯を手に持っていなかった。
おい、どこにやった。俺のマイフォン。
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