高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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1: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:31:33.57 ID:hD9nuK1M0
シン撰組ガールズ回を見ていて思いついたお話です。
エロssを書く合間に書いていたらなぜか先に完成してしまいました。

※注意

地の文多しです
長めです
歴史もの要素があります。

よろしければご覧ください。
長いので数回に分けて投稿します。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:32:19.27 ID:hD9nuK1M0
「――――を、最近ようやく観まして」
「へえ」

思いついたように楓さんが、そんなことを言った。

以下略 AAS



3: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:33:48.16 ID:hD9nuK1M0
「まあ、それでいま、こうして楓さんと仕事出来てるんですから、世の中わからないものですけどね」

いや、もはや笑い話以外の何者でもないか。あのまま地元に引きこもってたのなら、これほど毎日面白おかしく過ごす人生では無かったに違いない。
気苦労もそりゃ多いし、毎日気忙しいけれど。

以下略 AAS



4: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:34:31.05 ID:hD9nuK1M0
「――――――信じませんね。僕は、信じません」

わりとはっきり、言ったかもしれない。
その時、彼女はどんな顔をしただろうか。

以下略 AAS



5: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:35:35.07 ID:hD9nuK1M0
「信じたいです。縁えにしがあるということ」 →「信じたいです。縁があるということ」

で、お読み替え下さい、スミマセン。


6: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:40:11.16 ID:hD9nuK1M0

◆◆◆◆

『泣くなよ、楓。泣くんじゃない』

以下略 AAS



7: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:42:44.53 ID:hD9nuK1M0

少女の小さな頭を胸の中に、しまい込むように抱いた。
楓の強がりが、心臓の鼓動が送る温さに融けていき、やがて、しゃくり上げるような嗚咽に変わる。
男の子はぎゅっと目を瞑って、一層きつく、楓の頭を自らに押し付けるように強く抱いた。

以下略 AAS



8: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:44:22.42 ID:hD9nuK1M0
うまく笑えていたのかはわからぬ。
じゃが、楓に笑えと言いながら、男の己が泣くわけにはいかぬと思うた。
ゆえに、少年は、精一杯の力を込めて笑顔を作った。

『たとえ千両でも用意できるようになれる立派な男になって、おまんを迎えに行くから。じゃから、俺がいのいちに見付けられるように、天下一等の歌い手になってけろ』
以下略 AAS



9: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:47:18.09 ID:hD9nuK1M0

「見棹屋ぁ、鯉風太夫、道中まかりこしまするゥ」

月明かりに浮かぶ、紅の着物。禿が両袖を胸に添え、きんきら声を張り上げる。
しゃなり、しゃなり。
以下略 AAS



10: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:49:18.32 ID:hD9nuK1M0

「――――おまねき頂き、ありがとうございます。見棹屋鯉風太夫、ご逢状承り、ただいままかりこしました。」

気の狂うような鮮やかな朱色の天井と金屏風を背に、上座からうやうやしく頭を下げる。

以下略 AAS



11: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:51:10.48 ID:hD9nuK1M0

「おっとっと」
「……なんして」

ひょうとした声の侍と裏腹に、太夫は絞り出すような声を、耐えるように零した。
以下略 AAS



12: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:52:57.49 ID:hD9nuK1M0
六つか七つの頃、売られてゆくわっちにお前様はこういいあんした。

『のう、楓。どうせ芸者になるなら、天下一の芸者になってけろ。わしも天下に名乗りさ上げて、おまんの座敷ば呼ばれるような男になる。じゃからその時まで、決して泣くな。泣きたくなったら上向いて、洒落でも言うて笑い飛ばせ』

幼い時分とて、賢いお前様ですから。売られていく、というのがどういうことかはわかっていたのでしょう。
以下略 AAS



13: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:54:06.99 ID:hD9nuK1M0
『浅葱のだんだら血に染めて、四条の辻を鬼が通る』

数年前の池田屋と蛤御門の事変の折より、京でその名を知らぬものはありんせん。
いかな貴人であろうとも、お役目とあらば問答無用で叩き斬ってしまう、泣く子も黙る恐ろ恐ろしい壬生浪。
否、壬生狼の事でござんす。
以下略 AAS



14: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:55:25.01 ID:hD9nuK1M0

「楓、歌を聞かせてくれんか」
「……歌、ですか」
「ああ、おまんの歌。皆が我が事のように語る。ご天朝様ですら聞き惚れたというおまんの歌。わしにも聞かせてくれ」
「……約束してくれるのでしたら、良いです」
以下略 AAS



15: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:56:08.06 ID:hD9nuK1M0
◇◇◇◇

「どうして、ここにいるの。教えて下さい……今すぐ」
「初代デジモンの主題歌って伝説ですよね、わかります」

以下略 AAS



16: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:58:48.60 ID:hD9nuK1M0
「……僕、今日は朝から打ち合わせが入ってた筈なんですけどね」
「ええ、ですから打ち合わせしてるじゃないですか、私と」

昨日、あの掛け合いの後に、こいかぜMVのイントロの如く統括部のドアをバァンと開いて躍り込んでいった楓さん。
曰く、
以下略 AAS



17: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 18:59:36.84 ID:hD9nuK1M0
すみません、用事があり一旦中座致します。
改行、難しいですね……


18:名無しNIPPER[sage]
2018/04/18(水) 19:06:04.48 ID:Ryg5Z3HMO
期待


19:名無しNIPPER[sage]
2018/04/18(水) 19:38:16.28 ID:19PgrSqd0



20:名無しNIPPER[sage]
2018/04/18(水) 19:39:01.97 ID:19PgrSqd0



21: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:13:58.50 ID:hD9nuK1M0
戻って参りました。
再開します。


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