高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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35: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:50:38.81 ID:hD9nuK1M0

「秘密……秘密ですか、私の……」

……楓さん……元カレ。居るのかなぁ。いや、居るよなぁ、やっぱ。
『昔の恋愛の事でも』って、そういうことだよね……
こんなに綺麗だし可愛い人だもん。そりゃ男のほうがほっとかないだろうし、そもそも俺にどーこう言う権利ないんだけどさ……

「……あっ」

俺の知らない、大学生の楓さん、制服を着た楓さん、あるいはもっと昔の楓さんは、どんな人と手を繋いで、この笑顔を向けてきたんだろ。
あっ、やばい、また目から汗が。

「プロデューサー、あの」

我ながら、酔いが回ったと見える。いい加減、気色悪いことになっていた。
高垣楓をプロデュースするのが、僕の仕事。
勘違いしちゃいけない。
彼女が幸せになれれば、それでいいじゃないか、僕がそこにいなくたって。
だから、楓さんがもっと輝けるように、決して余計なことは考えず――――――

「実は、その」

なんですか、耳元で。
せっかく決心したんですからそんなに近づかないでいただきたく、


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