高垣楓「君の名は!」P「はい?」
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34: ◆PL.V193blo[sage]
2018/04/18(水) 23:48:20.79 ID:hD9nuK1M0

「さて、プロデューサー。どうぞ、なんでもお聞きください。高垣楓、なんでも答えてあげちゃいます」
「……この権利、急に貰っちゃうと使い道に困りますね。」
「何が気になります? 昔の恋愛の事でも、昨日の晩酌のおつまみでもなんでもかまいませんよ。」
「うーん、いざっていうとなかなか……というか晩酌は毎晩は控えてくださいって言ってるでしょうが」
「寝るときは右手の手枕をしないと寝られないということでしょうか?」
「いえ、別に」
「お風呂で体を洗う時は右のつま先から洗うってことですか?」
「それもべつに」
「プロデューサーは私の事なんてどうでも良いんですね……」
「少なくともその二点に関してはどうでも良いですね」

大体、自分から言っちゃってンもの。企画の趣旨を理解してくださいよ。
さて、いざ聞くとなると、うーん……
……とりあえず恋人が居ないってことは聞いてるけど。

『元カレってどんな方?』

――――やめよう。心が潰れてしまう恐れがある。

『好きな人、います?』

――――いや、馬鹿かおれは!? アラサーのおっさんがなに中学生みたいな質問しようとしてんの!?
電車旅で修学旅行気分甦っちゃったか!? 俺は確かあの頃、好きな女の子が居たけどその子は野球部のあいつと修学旅行最終日に付き合うことになって……
……あれ、何故だろう? 目から心の汗が流れてきたぞ?

「大人になったんですよ……プロデューサー」

ですから、心読まないでくださいよ25歳児。
ていうか、流れ通りにコイバナ振る必要はなんだよな、別に。



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