武内P「島村さんとラブホテルに入ることになってしまいました……」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/04/24(火) 23:02:49.31 ID:bOgng+vj0
・武内Pと卯月のお話です。
・時間軸的にはアニメ本編後のお話。
・地の文が多いです。
・R18ではないですけどR18要素はでてきます、ラブホテルだしね!
・それでもよろしければどうぞよろしくお願いします。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:03:53.17 ID:bOgng+vj0
 アスファルトで舗装されていない、ただ砂と砂利だけの道を、スーツを着た大柄な男と少女が走っていた。
 夕方の木陰で覆われている道とはいえ、二人とも全力で走っているのであろう。額には汗が滲み出ていた。

「ぷ、プロデューサーさん……」
「あと少しです、島村さん!」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:04:48.05 ID:bOgng+vj0


 シンデレラの舞踏会の後、島村卯月はまた、精力的に仕事に取り組むようになった。
 それこそ首都圏での仕事だけでなく、地方営業を含めて。
 今回もその地方営業の一貫として、卯月は首都圏から大きく外れた地方へと来ていた。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:06:27.78 ID:bOgng+vj0
 卯月が叫んだ。その言葉には力強さがこもっていた。

「島村さん……ありがとうございます」

 励ますために言ってくれたのだろう。落ち込んでいた彼にはとてもありがたいことだった。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2018/04/24(火) 23:06:47.69 ID:BP/T106x0
???「ふーん」


6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:07:24.29 ID:bOgng+vj0
「あ、プロデューサーさん。ママがプロデューサーさんと一緒なら安心だって!」
「こちらも、今のところ問題はないようです」

 お互いの朗報にひとまず安堵する。不幸中の幸いとはこのことだろう。

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:08:31.71 ID:bOgng+vj0
「……あ、プロデューサーさん! あれ!」

 卯月が何かに気づいたようで、指で方角を指す。
 そこには確かにHOTELと書かれていた。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:09:27.89 ID:bOgng+vj0
 お城の中はピンクの明かりに包まれていた。

「なんか、普通のホテルとちょっと違いますね」

 どうやら卯月はラブホテルというものを知らないらしい。卯月が裕福な家庭の子であることをプロデューサーは
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:10:26.39 ID:bOgng+vj0
「あの、受付を……」
「ああ! それでしたら、あちらのパネルからお部屋をお選びください」

 従業員の差し出した手の向こう、確かにそこには部屋の景色が映されたパネルがたくさんあった。
 その上には『お好みのお部屋のボタンを押してご入室ください』とあり、確かにパネルごとにボタンが存在していた。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:11:38.21 ID:bOgng+vj0
「こういうベッド、ちょっといいなって思ってたんです」

 一応他の部屋とも見比べるボタンの横に料金が書いてあるが、ほかと比べてもそこまで高いというわけではなさそうだ。

「それじゃあ、こちらにしましょう。ただ、すみません、どうやらここは一人では泊まれないようでして……」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:13:12.09 ID:bOgng+vj0
「こちらになります」

 鍵を開け、ルームキーをソケット口に差し込む。すると、部屋の中が明るくなった。
 室内を見て、プロデューサーは驚愕した。
 普通だったからだ。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:14:35.17 ID:bOgng+vj0
 ドアが閉まったのを確認してから、プロデューサーは動き始めた。
 部屋の調査をするためだ。先に卯月に風呂を勧めたのはもちろん口にしたことも事実ではあるが、卯月の目に
できる限り変なものは晒さないようにしたかった。
 いくら普通さにあっけに取られたとはいえ、ここはラブホテルなのだ。きっと、何かあるに違いない。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:15:51.11 ID:bOgng+vj0
 まずはマニュアルを読む。使用の際の注意、簡単な内線番号や避難経路等が書かれていたが、特に問題はないようだ。
 一緒に置かれていた番組表は何かからコピーされたものだったが、有料チャンネルと無料チャンネルが別々に
分かれていたので、有料の方はくしゃくしゃにしてゴミ箱に捨てた。

『この【アイドル痴方営業〜私、貴方の枕になります〜】ってなんでしょう? 普通大地の地、ですよね?』
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:16:46.53 ID:bOgng+vj0
 学生服一つ取っても割と充実しており、果てには大人用園児服まで入っていた。
 ふと、プロデューサーの脳裏にとときら学園のことが浮かぶ。
 とときら学園に以前大人組が出たことがあったが、あの回も何故か大好評だった。もしかしたら卯月たちのような
学生たちが着て登場してもいけるのではないだろうか。

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:17:48.78 ID:bOgng+vj0
「ふう、さっぱりしました! あれ? どうしたんですかプロデューサーさん」
「いえ、その……」

 なんて説明したらよいのだろうか。プロデューサーは言葉に詰まってしまう。
 卯月はバスローブに身を包んでいた。服が濡れていたためだから着替えているのは仕方のないことなのだが、
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:18:39.65 ID:bOgng+vj0
「凛ちゃんたち、頑張ってるなあ……」

 テレビを見る卯月の顔。そこにはかつて見たような焦りや悲しみといったネガティブな感情はなく、友達として、
仲間として、共に成長していくような逞しさがあった。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:19:26.79 ID:bOgng+vj0
「そのことですが、その、随分と早く上がられましたね」
「プロデューサーさんに風邪を引いてほしくなくて、いつもより早く上がっちゃいました」

 卯月の笑顔と善意が辛かった。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:21:06.31 ID:bOgng+vj0
 卯月の言っていた通り、確かにお風呂場はピンクだった。
 マットがあったり、ローションが置いてあったりと明らかにナニかをするためのものだ。
 プロデューサーはそれらを無視してシャワーだけを浴びる。
 烏の行水レベルでいい。とはいえ変に早すぎるのも怪しまれかねないので、しっかりと身体は洗うことに決めた。
 身体を洗い終え、タオルで身体をしっかりと拭き、バスローブに着替え、風呂場から出る。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:21:50.74 ID:bOgng+vj0
「島村……さん?」

 最悪の事態だった。
 一番隠すべきだったであろう男の象徴とそっくりなものを卯月は持っているのだ。

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:23:28.14 ID:bOgng+vj0
「あ、わかりました!」

 どうやら卯月は閃いたらしい。

「これ、マッサージ器ですよ。ほら、こんな風に肩に置いたりして」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2018/04/24(火) 23:24:29.46 ID:bOgng+vj0
 誰かが部屋を間違えたのだろうか、それとも――。
 プロデューサーは恐る恐るドアの前まで来て、ほんの少し扉を開けた。
 そこにいたのは先ほど部屋を案内してもらった従業員だった。
 手には折りたたんだコスプレ衣装を持っている。

以下略 AAS



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