29: ◆nmcoT1iylg[saga]
2018/04/27(金) 00:08:11.06 ID:VteCTvt80
とびきりの笑顔で楽屋を後にするエミリーに手を振りながら見送る。アイドルの楽屋に一人でいるというのも変な話なので舞台袖に行くかなと思って腰を伸ばした。
エミリーの先ほどの言葉を思い出す。
「世界への愛の歌かぁ……」
なるほど、そういう解釈もありだろう。しかしそういう風に解釈するのは実にエミリーらしいというか、なんというか。
「本公演にお越しくださり誠にありがとうございます! エミリー スチュアートです。本日はみなさまに精一杯素敵な景色をお見せできるように誠心誠意努めますのでどうかよろしくお願いいたします!」
ブザーが鳴って、カーテンが開く。スポットライトに照らされて拍手が鳴り響く。エミリーが挨拶する声を聞いた。
あぁ、確かに。
君がいるこの世界は、愛しい。
この曲は、はなしらべは。
君と出会えた世界への賛歌。
fin.
33Res/22.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20