白菊ほたる『災いの子』
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21: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/05(土) 11:20:22.74 ID:sqRoe9hI0
「私は……」

 長い沈黙のあと、消え入りそうな声でほたるちゃんがつぶやいた。

「アイドルになりたいです」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage]
2018/05/05(土) 12:01:39.84 ID:WpU1h5/Ao
話は面白いんだけど、トリップの後ろの数字が全く意味をなしてないから今日はここまでとか書き込んでくれると嬉しい


23: ◆ikbHUwR.fw[sage]
2018/05/05(土) 12:45:18.68 ID:sqRoe9hI0
>>22
今後そのようにします。本日はここまでです。


24:名無しNIPPER[sage]
2018/05/07(月) 01:07:25.72 ID:N8Mk+dzk0
面白いです 期待


25: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:52:40.49 ID:eRaIODkj0
   03.

 346プロダクションの事務所はとにかく大きい。
 敷地内に広い中庭とカフェがあり、ビルの中にはエステルームやトレーニングルームまで完備されている。このトレーニングルームは街のスポーツジムにも負けないくらい設備が充実していて、ルームランナーにエアロバイク、変わったところだとボクシングのサンドバッグやリングまであるらしい。

以下略 AAS



26: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:54:34.92 ID:eRaIODkj0
「聖さん、こちらが新人の白菊ほたるです。白菊、この人は青木聖さん。うちの専属トレーナーでかなりのベテランだ」

 とプロデューサーさんが言った。
 私は『専属トレーナー』という言葉にまたもや感動を覚えつつ、「よろしくお願いします」と言って頭を下げた。

以下略 AAS



27: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:55:52.75 ID:eRaIODkj0
 この日はダンスを教えてもらった。
 ダンスは昔から好きではあったけど、これまで正式に習えるような機会はなく、私の技量はほとんど素人と変わりない。まずは基礎の基礎からということになった。

 スピーカーから流れる音楽とトレーナーさんの叱責の声を浴びながら、懸命に体を動かす。トレーナーさんの見せるお手本では簡単そうに見えるのに、いざ自分でやってみるととても難しい。
 何度も転んでは立ち上がりを繰り返し、およそ1時間半後、私は全身汗だくで床にへたりこみ、必死に息を整えていた。
以下略 AAS



28: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:56:55.85 ID:eRaIODkj0
「なかなか面白いヤツじゃないか」

 トレーナーさんが笑って、プロデューサーさんの背中をばしんと叩く。

「水分だけはしっかりとるように」
以下略 AAS



29: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:57:53.16 ID:eRaIODkj0
 いやそれよりも、どうしよう? これいくらぐらいするんだろう? このぐらい大きい鏡だと、かなり高いはず……

「あ、言い忘れたことが――なんだこれ」

 声に目を向けると、さっき出て行ったプロデューサーさんが戻ってきていた。
以下略 AAS



30: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/05/07(月) 19:58:47.49 ID:eRaIODkj0
 再び部屋を出て行くプロデューサーさんを見送り、オーディオの再生ボタンを押す。
 トレーナーさんから指摘されたところを思い返し、流れる音楽に合わせてひとつひとつ反復していく。
 体中から汗が流れ、筋肉がきしみを上げる。苦しいけど、なんだか気持ちよかった。
 体を動かしているあいだはなにも考えずにいられて、嫌なことをぜんぶ忘れられるようだった。

以下略 AAS



31: ◆ikbHUwR.fw[sage]
2018/05/07(月) 19:59:41.63 ID:eRaIODkj0
(本日はここまでです)


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